バンコク市内の交通渋滞は世界的に有名で、時間帯によっては「目的地までタクシーを使うより、徒歩の方が早い」と言われるくらいです。
市内はBTS(スカイトレイン)、MRT(メトロ)が網羅されているので、公共機関を使ったほうが確実で、早く目的地に到着することができます。
観光ならチャオプラヤ川を走行する、チャオプラヤ・ツーリストボートでの移動がおすすめです。1日乗車券を購入すれば、バンコク3大寺院を効率よく回ることができますよ。
チャオプラヤ・ツーリストボートの乗り方
BTSサパーンタクシン駅(Saphan Taksin)の2番出口を出て、チャオプラヤー川へ向かうと、サトーン船着き場(Sathon Pier)があります。
1日乗船券(One Day River Pass)を購入すると、ボートのタイムテーブルがついたガイドブック(英語)がもらえます。
ツーリストボートは青い旗の船で、30分ごとの出発になっています。ツーリストボートで1回券を購入することも可能です。
他にも船の種類はいくつかあり、オレンジの旗の船はエクスプレス・ラインで、ツーリストボートより料金設定が安いです。
サトーン船着き場から乗る場合は、行きが(川に向かって)左から右へ(下流から上流へ)、帰りは右から左へ向かう船に乗ります。
同じ桟橋で青い旗の船が来ても、向かう方向を間違えないようにしてくださいね。(そんな失敗するのは私だけ???)
街中の喧騒から離れ、風に吹かれて、のんびり船旅を楽しみましょう~。
バンコク暁の寺ワットアルン
ター・ティアン(Tha Tien)で降りて、港の向かい側に渡る渡し船に乗ります。(ツーリストボートの券では乗れず、別料金になります。)5分くらいでワットアルンに到着します。
船を降りて敷地に入る手前に、チケット売り場があります。
アユタヤ王朝以前に作られたクメール風の仏塔は高さが75m、中心がトウモロコシみたいな大仏塔を4つの小塔が囲んでいます。大塔の上部にはヒンドゥ教の神様が3つの頭を持つ像に座っています。
仏塔だけれども、ヒンドゥ教の聖地カイサーラ山を形どった形なので、他のタイのお寺と趣が違うのですね。
塔の表面は砕いた陶器で飾られています。基壇の部分には、ガルーダ(神鳥)、サル(ハヌマーン)、鬼などの石像が塔を囲うように並んでいます。
塔の途中まで登ることができますが、階段はものすごい急こう配なので、手すりにつかまって上り下りしてくださいね。上からチャオプラヤ川の向こうにバンコク市街を見渡すことができます。
本堂の左右には巨大な鬼(ヤック)が守っています。もともとは古代インドの鬼神ですが、タイでは守護神として悪から守る門番をしています。
初めて見た時は「大魔神」かと思いましたが、大魔神も守護神なので、親戚かもしれません(全くのデタラメです、すみません・・・(-_-;))
お寺周辺には貸衣装のお店があって、着ている服の上からタイの民族衣装やアクセサリーをつけて、記念撮影できます。
着替えてメイクして・・・というのは時間もかかるけど、即席の着替えなら、すぐにエキゾチックに変身できます。(気分はすっかりタイ美人~)
記念撮影用の書き割り(顔を出して写真を撮る看板)は有料なので、気をつけてくださいね。見張りの人がちゃんと潜んでいます。
バンコクのワット・ポーの涅槃仏
渡し船で船着き場に戻り、出口をまっすぐ進めば、ワット・ポーに到着します。チケットを購入し(タイ人は入場無料です)、敷地内に入ります。
ワット・ポーは1788年、ラーマ1世によって建てられたバンコク最古の王立寺院です。(現在の国王はラーマ10世です。)仏殿には靴を脱いで入ります。
全長49m、高さ12mの金色に輝く大寝釈迦仏は、仏教で最終境地に至ったことを表しています。とても穏やかな顔をされていて、普段は信心深くない私でも手を合わせたくなります。
大仏様の足の裏は長さ5m、幅1.5mの偏平足で、真珠貝の内面を使った108の螺鈿細工画が緻密に描かれています。
大仏様の背中側には108の鉢がずらっと並べられていて、すべてにコインを入れると願い事が叶うとか、煩悩がなくなるとか言われています。
アルミのお椀に入ったサタン硬貨(1バーツの100分の1の硬貨。悪魔柄のコインではありませんよ)を購入し、鉢の中へ入れていきます。
108のコインがなくなると、大仏様の後頭部と枕が見えます。大仏様をぐるりと1周して、仏殿を後にしました。
ワット・ポーはタイ古式マッサージの総本山でもあり、本堂の南側にはヨガのポーズをしている像が24体あります。
文字が読めない人でも、像を真似てヨガをすることができるためのものだそうです。確かに、真似してみたくなるポーズです。
敷地内にはタイ古式マッサージ場があり、本場のマッサージを受けることができます。お寺でマッサージ、なんだか格別に効き目がありそうな感じがしますね。
外回廊と内回廊、二重に囲まれた本堂には、黄金の釈迦像が置かれ、ラーマ1世の遺骨が納められているそうです。
ラーマ2世(白)、3世(黄)、4世(青)の、色で分けられた仏塔にも遺骨が納められていて、きらびやかなお墓になっています。
バンコクの王宮(ワット・プラケオ)
チャオプラヤ・ツーリストボートでマハラー ピアー(Maharaj Pier)まで行きます。船着き場前の駐車場を抜けて、通りを右に曲がって歩くと白い壁が見えてきます。壁を左に行けば王宮(ワットプラケオ)の入り口があります。
入り口や内部には軍人さんが立っています。門をくぐった奥にチケット売り場があります。(ここもタイ人は入場無料です。)
日本語で書かれた「王宮のご案内」のパンフレットがあるので、もらっておきましょう。
国王の住む王宮(現在の国王は住んでいません)と、国家の行事をするためのお寺、宮内庁、官庁などの建物が、広い敷地内に建てられています。
タイで最も格式が高いワット・プラケオは、1782年に建てられた王室守護寺院です。タイ国の本尊仏、翡翠(ヒスイ)でできた仏像が安置されているため、「エメラルド寺院」とも呼ばれています。
本堂は靴を脱いで、帽子、サングラスを取って入ります。本堂内の写真撮影は禁止されています。本堂の前には、歴代の国王の像が安置されている御堂、仏教の経典を納める書庫(4か所の門を鬼と蛇が守っています)もあります。
本堂の前には、仏舎利(入滅した釈迦の遺骨)が納められている黄金の仏塔、靴を履いている鬼神が「ヤック」、裸足の猿神が「モック」です。とてもきらびやかな衣装を身に着けています。
みんなりりしい顔なのに、写真右の一番右側のヤックが、「もう重たいし、いつまで支えてなきゃいけないんだよ」って顔しているのが気になりました。頑張れ!
空腹をいやす中華街へ
バンコク3大寺院の観光を終えて、またまた船着き場へ、今度はラーチャウォン ピアー(Ratchavongse Pier)へ向かいます。
港を出てまっすぐ300mほど行くと、中華街!とわかる道(ヤワラート(Yaowarat)通り)にぶつかります。
どこの国でも中華街はエネルギッシュで、たくましい街、ご飯時になればあちこちからいい匂いが漂ってきます。
歩き疲れた足をほぐす足裏マッサージを受けるのもいいし、美味しい屋台でお腹を満たすのもいいですね。
開店と同時に満席になる路上の海鮮屋台で焼きえびを堪能しました。ふかひれスープや飲茶、中華まんなど、たくさんのお店があるので、お気に入りを見つけてくださいね。
ここまでくると、船着き場へ戻るより、フアラムポーン駅まで歩いた方が早いです。ワット・トライミット(黄金仏寺院 高さ3m、金重量5.5トンの座像が祀られています。)を見て、中華大門を左に向かえば、駅に到着しますよ。
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さいごに
チャオプラヤ・ツーリストボートで、バンコク3大寺院をまわる観光をご紹介しました。渋滞もなく、風を感じながら、のんびり船旅も楽しいですよ。
ぜひ、参考になさってくださいね。
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