先日テレビで、タンザニアのザンジバル島の紹介をしていました。「ザンジバル島」という名前を今まで聞いたことがなかったので、「どこ???」と思わず世界地図をめくって探してしまいました。
この記事では、ザンジバル島について、行き方や観光地、日本人の女性が経営するコテージについてお伝えします。
なんだかアフリカって怖そうなイメージがありましたが、ザンジバル島は治安も比較的よく、自然が残るリゾート地で、印象が変わりました。
行くまでは大変そうですが、行ったら帰りたくなくなるような、そんな場所です。この記事を読めば、あなたもきっと興味がわいて、行きたくなっちゃいますよ。
ザンジバル島へ行き方は?
日本→ザンジバル島へのルート
ザンジバル島は、インド洋に浮かぶ島で、東アフリカにあるタンザニア連合共和国の地方の1つです。白い砂浜が続き、青く美しい海に囲まれて「アフリカの楽園」と言われています。
クィーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの出身地として知られています。
日本から行く場合は、UAEのドバイで乗り継いで、ザンジバル・キサユニ空港到着が一番早く、22時間ほどで到着します。(日本との時差は6時間です。)
韓国のインチョン空港とエチオピアのアディスアベバ空港で2回乗り継ぎ、またはカタールのドーハ、タンザニアのキリマンジャロ空港と2回乗り継いで、ザンジバル島へ行くルートもあります。
カタールのドーハで乗り継いで、タンザニアのダルエスサラーム(旧首都)へ到着し、船でザンジバル島へ行くこともできます。2時間弱の船旅ですが、あまり快適な船ではなさそうです。
※ダルエスサラームはかなり治安が悪い(凶悪犯罪都市と書かれてるガイドブックもありました)エリアなので、乗り継ぎで直接ザンジバル島に入ることをおすすめします。
ザンジバル島へ入国するには
ビザ
タンザニアに入国するには、ビザの取得が必要です。渡航ビザ(シングル(3か月)・マルチプル(12か月))、通過ビザ、業務ビザ(3か月)のどれかを取得します。
事前に日本のタンザニア大使館で取得するか、到着時にキリマンジャロ国際空港・ダルエスサラーム国際空港でアライバルビザを取得することも可能です。
アライバルビザは、空港到着後にビザ申請カウンターに並んで、料金(US$50)を払い、写真を撮ってもらい、ビザをパスポートに貼り付けてもらいます。
時間がかかることを覚悟して、並んでくださいね。日本で取得するなら電子ビザ申請で、1回入国用で約6,000円かかります。
イエローカード
黄熱病のリスク馬ない国(日本)から直接入国の場合はイエローカード(黄熱ワクチン接種証明書)は必要ありません。アフリカ諸国間を移動する場合は、イエローカードを持っている方がスムーズに入国できます。
ザンジバル島の観光は?
ザンジバル島って?
タンザニアの本土沖合から40Km離れた島で、10世紀頃から奴隷貿易の基地として栄えていました。
1963年12月に、ザンバジル王国としてイギリスから独立しましたが、少数派のアラブ人が多数派のアフリカ人を支配する形での独立でした。
翌1月には人種対立から革命が勃発、ザンジバル革命政府の元でザンジバル人民共和国となり、4月にタンザニアと合併しました。現在もザンジバル島は、ザンジバル革命政府が独立した自治権を持って統治しています。
タンザニアの1つの地域、なんだけども、タンザニアからザンジバル島へは出入国手続きが必要になっています。ザンジバル革命政府大統領は、タンザニアの副大統領を兼任しています。
沖縄県より少し大きい面積のザンジバル島は、サンゴ礁の石灰岩からなる平坦な島で、人口は西部エリアに集中しています。公用語はスワヒリ語です。
ザンジバル島の治安は?
ザンジバル島は島全体が観光地なので、治安はいいほうです。夜の女性の一人歩きは避け、人混みではスリや置き引きには気をつけてくださいね。
物価は本土タンザニアに比べると、少し高めですが、それでも日本に比べたら安いです。素朴な現地の生活と、ゆっくり流れる時間を満喫できますよ。
ストーンタウン
ザンジバル島の旧市街ストーンタウンは、3階建て以上の古い石造りの建物や教会が残っています。その建築様式はアラブ、ペルシャ、インド、ヨーロッパの要素が混在する歴史的な街並みで、2000年に世界遺産に登録されました。
細い迷路のような路地の左右にお土産物屋さん、雑貨屋さんが軒を連ね、夜になるとエビや魚の串焼きやケバブの屋台が現れます。
奴隷市場跡には教会が立っていて、地下に奴隷を収容していた牢獄が残っています。人間が人間を鎖でつないで売買する、そんな時代があったなんて…辛い歴史ですが、忘れてはいけない歴史でもありますね。
フレディ・マーキュリーの生家も残っています。現在はホテルとして使われています。
プリズンアイランド
ストーンタウンからダウ船で20分ほどの小さな島で、たくさんのゾウカメが飼育されています。プリズンアイランド(監獄島)は刑務所ではなく、連れてこられた奴隷を収容していた島だったそうです。
今はゾウカメたちが、平和に暮らしている島。シュノーケリングもできます。透明な海の中をお散歩・・・なんだか、夢の世界みたいですね。
パラダイス ビーチ バンガローズ
ザンジバル島の東側、パジェという街に、日本人・三浦砂織さんがオーナーを務める「パラダイス ビーチ バンガローズ」があります。(ザンジバルの空港から車で1時間くらいです。)
三浦沙織さんは、和歌山放送で活躍していたアナウンサーという経歴の持ち主。30歳目前でザンジバル島に移住しコテージを開業しちゃった、すごいバイタリティの持ち主でもあります。
並大抵の苦労じゃなかったと思うのですが、ホテルのHPを見ると、三浦さんが現地スタッフを大切にしながら、毎日を過ごされているって伝わってきます。
「スタッフが自分を守るためにウソをつくのは日常茶飯事」と三浦さんはブログでぼやいていましたが、「お金にはリッチとは言えませんが、心は周りのみんなのおかげでとてもリッチ」って言えるって、すごく素敵なことだと思います。
遠いアフリカ大陸だけど、日本語で話ができる安心感もあり、日本食も楽しめる、そんなホテルがあるなら行ってみたいなって思っちゃいますね。
立派なリゾートホテルじゃないし、ローカル感いっぱいだけど、なんだかほっこりあったかい気持ちになれる、そんなパラダイス ビーチ バンガローズです。
サプライス↑格安航空券の比較サイトで、自分に合ったチケットを見つけてくださいね。
さいごに
この記事では、タンザニアのザンジバル島への行き方や観光地、日本人オーナーのコテージについてお伝えしました。
白い砂浜(びっくりするくらい真っ白なんです!)のビーチと、海風にゆれるヤシの木、エメラルドグリーンの海の向こうに、朝日が昇る風景、そしてゆっくり流れる時間・・・なんだか現実じゃないみたいです。
でも、そんな場所でのんびり過ごせたら、その時間は自分の人生の中で、とっても大切な宝物のような時間になると思います。
もしチャンスがあったら、旅行先の候補の1つに加えてみてくださいね。