海外旅行へ行くたびに、いろんなことがあります。
空港が騒然となって、その国の有名人(芸能人)がSP引き連れて歩いてきたり、長時間のフライトの後、次のフライトまでの間に椅子に座って足をぶらぶらさせてほぐしていたら、ドイツ人のおばちゃんに怒られたこともあります。(言葉が通じなくて、何で怒られたのか不明です。)
ブタペストでタクシーに乗るお金がなくて、ホテルまで戻るのに困っていたときに声をかけてくれた男性は、私の持ってるお金でホテルまで行くようにドライバーと交渉してくれて、なんかあれば電話していいから、と名刺をくれました。
そんなこんな、いろんな国で経験した、びっくりした話をまとめてみました。
アナウンスで名前連呼?
海外で乗り継ぎ便を待っていたときのこと。もう真夜中に近い時間帯、シンガポールからフランクフルト(ドイツ)へ行く便で、周りには日本人らしき人も見当たらない、そんな中で。
シンガポールで7時間ほどの待ち時間の間に、友達に会いに出国して、ご飯食べて戻ってきたので、ぐったりと疲れていました。ベンチでウトウトしていたんです。
誰かを呼び出すアナウンスがあり、同じ名前が繰り返されるたびに「この人、また呼ばれてるなぁ」くらいの気持ちでした。どうやら同じ便に乗る人みたいです。
しつこく呼ばれてるので、「何かあったのかなぁ」くらいの気持ちでしたが、ふと、「あれ?」と思いました。呼ばれてる名前をローマ字に変換したら・・・。私の名前、真ん中に「N」があるんです。
例えば、南さんの場合、「MINAMI」真ん中に「N」がありますよね。 海外では「ミナミ」と呼んでもらえないことが多く、「ミンアミ」さんになっちゃうんです!
舟木さんは「FUNAKI」で「フンアキ」さん・・・これ、自分の名前だって認識できないですよね。
しかも、名前の中にある「YU」を「イウ」と発音していたので、全く別人のような名前になっていたんです。例えば、ふなきまゆこさんは、「ミス マイウコ フンアキ」・・・日本人の名前だとも思えないですよね。
慌てて「私ですか?」と聞きに行ったら・・・私のチケットは日本で発券されたものだったんですが、「シンガポール便(SQ)から、ルフトハンザ便(LH)に変更になりました」と、別便のチケットを渡されました。こんなこともあるんですね!
名前の中に「N」や「Y」が入っている方は、海外での呼び出しには気をつけてくださいね。
早朝の空港で
飛行機の便が変更になって、朝の6時にフランクフルトに到着。しかし、30分近く降りることができませんでした。飛行機を降りたすぐのところで、男性二人が乗客全員のパスポートチェックをしていました。
何かあったんでしょうが、何があったかは知らされず、やっと空港の建物に入ったときは7時前。目的地への乗り継ぎ便を確認し、トイレに入った時のお話。
トイレには誰もいませんでした。トイレの個室に入っていると、誰かが入ってきたようで、「フンフン♪」と鼻歌を歌っていました。
「陽気な人が入ってきたなぁ」と思いつつ、個室から外に出たら・・・
誰もいないんです。
急に背筋がぞっとしました。そのトイレには、スイスに出かけて行方不明になった日本人女性のポスターが貼ってありました。ちゃっちゃと手を洗って、外に飛び出しました。
ディナーに誘う老人
マルタでのこと。マルタに到着して5日目、海辺を一人でぶらぶら歩いていたら、マルタ人のおじいさんに声をかけられました。
「どこから来たんだね?」日本だと答えると、おじいさんは嬉しそうに話しだしました。
「昔、日本人にすごく世話になったんだよ。ここで日本人に会ったのも何かの縁だから、うちにおいで。夕食を一緒に食べよう。」
いやいや、いくらなんでもそれはないです。そんな風に誘われて、気が付いたら臓器なくなってた子いるって話聞いたことあるんです・・・とは言えなかったけど。「いいです、いいです」とつたない英語でお断りしたんですが・・・。
「いつまでマルタに? まだしばらくいる? じゃぁ来週の月曜日の3時半にここで待ってるから。」と、おじいさんは人の話を聞かないで去っていきました。
約束の日。約束の場所、が見えるところまで行きました。おじいさんの家に行く気は全くなかったけれど。本当はいい人なのかも? そう思う部分もあるんですよね。(←こういう考えは、海外では捨てましょう!)
結局。おじいさんは来ませんでした。・・・ホッとしました。
反日感情が高まる中で
以前、日中関係が良くない時期に北京に行った時のこと。北京は2回目だったし、個人的に楽しみにしていたんですが・・・ホテルで、「地下鉄など閉鎖された空間では、日本語を話さないでください」と言われました。
観光中でも、何かのきっかけで日本人だとわかると「日本人(リーベンレン)」と指をさされました。お店でわざわざ「韓国人か?」と聞かれ、「日本人」と答えたら、店員が大きな声で「みんな、ここに日本人がいるよ!」と言われ、慌てて店を出たことがあります。
日本人観光客が意味もなく殴られた、という事件もあって、こんな時に旅行しても楽しくないですね。日本語で日本人観光客のアテンドをしてる中国人が「仕事がなくて困ってる」とつぶやいていました。
「たまにね、仕事あっても、おおっぴらに日本人連れて日本語話しながら歩けないよ。観光地も端っこ歩きながら、小さな声で案内してる。私は中国人、だけど、日本人と同じ扱いされるよ。」
「だから、日本人がどこか行きたい言っても、予定をこなしたら必ずホテルまで送って、私は帰ります。そのあとの時間で何かあっても、私の責任じゃない。仕事はしたいけど、日本人を守る義理はないでしょ。」
「こんな状態が続いたら、仕事変えなきゃいけない」とつぶやいていました。
どこの国でも、その国の正義があって、私たちは1個人であっても日本人なのです。海外旅行中に行方不明になる日本人は年間10人ほどいるそうなので、「無事に帰ること」を一番の目標にして、旅行するようにしてくださいね。
さいごに
いろんな国で。嘘でしょ~!?って思うことがありました。バスの運転手に「今、客が誰も乗ってないから送ってあげるよ、どこまで行くの?」とナンパ?されたこともあります。
タイのタクシードライバーは、「日本語の勉強してるんです」って見せてくれた本が、「てふてふ(蝶々)とんだ」と書かれてあって、いつの時代の本なんだ!?とびっくりしたり。
逆に日本のスーパーで、10Kgのお米を「こんなに大きな袋で売られてるお米は見たことない~!」と写真を撮っているドイツ人がいました。ところ変われば、当たり前の風景がびっくりする風景だったりするんですよね。
たくさんの、小さな「びっくり」を旅行先で見つけてくださいね。