イタリア旅行を計画し、ホテルと飛行機、ユーロスターのチケットを旅行会社に手配しました。現地での移動はすべて、公共交通機関での移動になります。
イタリアは窃盗やスリが多い、との情報だったので、パスポートはカバンとは別のポーチに入れて置いておいたのをすっかり忘れて空港へ…搭乗手続きの前に気が付いて青ざめてしまいました。
すぐに電車で家まで戻り、空港へとんぼ返りしましたが、空港に戻った時はすでに飛行機は滑走路へ向かって、離陸するところでした。ここで諦めて帰るのは、あまりにも悲しすぎます。
今から乗れる飛行機がないか、カウンターで交渉し、キャセイパシフィックで香港経由のチケットを正規料金で購入しました。団体ツアーなら乗り遅れた時点でアウトですが、フリーだとなんとかなるものです。
そんなこんなで大変な思いをして、半日遅れでイタリア・ミラノに到着しました。
ミラノの空港から中央駅へ行く
ミラノのマルペンサ空港に朝の8時過ぎに到着しました。到着ロビーから出て、ゲート4番近くにある「マルペンサ・シャトル」バスで、ミラノ中央駅に向かいます。
Malpensa Serviceのカウンターでチケットを購入します。バス乗り場へ向かい、スーツケースをバスのトランクに預けました。20分おきの出発で、約1時間の道のりです。
中央駅に到着した時に、運転手以外でスーツケースの運搬を手伝う人がいたら、スリかお金を請求される、という情報もあったので、すぐ降りられるように前の席に座りました。
ミラノ中央駅に到着後、無事にスーツケースを受け取り、ホテルへ向かいました。
イタリアのホテルでは宿泊税がかかります。ホテル代は支払い済みでも、宿泊税は当日払いになることが多いので注意してくださいね。
ミラノ中央駅
ミラノ中央駅はヨーロッパ最大の鉄道駅の1つで、1912年から1931年にかけて、当時の権力者ムッソリーニがファシスト政権の権力を示す象徴として建設されました。
メインエントランスは重厚な石のファサード(高さ207m)になっていて、翼のついた馬の像(↑写真中央の建物上に写っています)、壁にはライオン、雄牛、鷹の彫刻があります。
中に入ると広い階段とホールがあり、ホールはローマのカラカラ浴場に触発されたそうで、高さ40mの天井は円形の天窓に覆われています。駅全体が大きな美術館のようです。
ホールを上がるとメインのコンコース(中2階)があり、たくさんのお店やカフェ、バー、レストランが並んでいます。ホームは2階にあり、半円形のガラスドームで覆われていて、24のプラットフォームがあり、1日600本の列車が行き交っています。
ミラノは主要観光地へ行くのに地下鉄が便利です。地下鉄の1日券を購入するため、キオスクかタバッキ(タバコを扱う雑貨屋Tabacchi)を探します。ミラノ中央駅の地下1階にタバッキがありました。
改札の差込口にチケットを挿入すると、扉が開きます。その時間から24時間有効になります。アナウンスはよくわからないので、路線図で駅を確認しながら目的地に向かってくださいね。
イタリア国内移動はユーロスターで
イタリア国内の移動(ミラノ→フィレンツェ→ローマ)はユーロスターが便利です。
ユーロスターの到着ホームは出発15分前に確定するので、掲示板を確認して、ホームに向かいます。
ユーロスターの車両には、出入り口付近にスーツケースを置く棚があります。けれどもドアが閉まる寸前に、(泥棒さんに)持っていかれちゃったりすることがあるそうです。
念のために自転車用のワイヤーロックを持参して、棚とスーツケースを固定しておくと安心です。とにかく盗難やスリの多いイタリア、ワイヤーロックはホテルの室内でも使えますので、是非持参してください。
ユーロスターは世界一美しい超特急列車と言われ、最高時速300Kmで主要都市を結んでいます。出発した後に車掌さんが検札にまわってきます。
2等車は2人掛けのイスが向かい合っていて、真ん中に小さなテーブルがあります。乗り心地のいい(新幹線と同じくらい)電車です。
写真↑:落書きだらけのローカル電車。地下鉄も落書きされている電車が多いです。右下:挟まれ防止の注意プレート。こんな風に挟まる人はあんまりいないと思うんだけど・・・。
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さいごに
半日遅れでスタートしたイタリア旅行は、その後は無事にミラノ、フィレンツェ、ローマを回ることができました。
帰国後、もともと乗る予定だったフィンランド航空と交渉しました。チケットは払い戻しができませんでしたが、空港使用料は返金してもらえました。
カードのポイントとマイレージポイントと合わせて、チケット代の20%は回収できました。痛い出費になってしまいましたが、仕切り直して後日出発よりは、良かったと思います。
出かける前にはパスポートだけは忘れないで、確認してからお出かけくださいね。