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地中海クルーズ体験記④トルコのエフェソス遺跡観光とパトモス島のヨハネ修道院

部屋に封筒が置かれていました。ルームナンバーを記入して、船にいた間の感謝のチップを入れて、レセプション前に設置されたボックスの中に入れる、というものです。

ツアーガイドに「相場」が記載されていたので、その金額×日数分を封筒に入れて、ボックスに入れました。

この日はトルコに上陸です。かといって、入国審査などがあるわけでもなく、下船してそのまま入国できちゃいました。港からバスで約30分、古代遺跡「エフェソス」に向かいました。

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トルコのエフェソス遺跡へ

トルコのエフェソス遺跡

トルコのエーゲ海に面したリゾート地クシャダス、港からバスで30分ほどいくと、エフェソス遺跡があります。

ここは古代ローマ帝国の猛将アントニウスと美貌のクレオパトラが、破滅に向かう前に束の間の平穏な時間を過ごした場所とも言われています。

ここでクレオパトラの妹アルシノエとみられるお墓が見つかったと、ニュースになりましたね。姉クレオパトラと弟プトレマイオスの戦いで弟側についたアルシノエは、弟は戦死するとエフェソスに幽閉されました。

最後はクレオパトラに暗殺されたようですが、詳細は不明、見つかった骨もアルシノエのものかどうかは確定していないそうです。

聖母マリアがイエス処刑のあと、使徒ヨセフと一緒にひっそりと余生を過ごしたと言われる、「イエスの母マリアの家」と礼拝堂も残っています。神聖な場所なので、私語も撮影も禁止です。

なんだか遠い遠い昔すぎて、実在したのが信じられないですよね。

エフェソスには、世界の七不思議の1つ、総大理石の神殿「アルテミス神殿があったとされています。最初の神殿は紀元前700年頃、破壊や放火により再建、再再建されました。

その後、他国からの侵略により破壊・強奪され、現在はただっ広い平原に石が転がっていて、1本の柱が残るのみ。(1部はイギリスの大英博物館に保存されています。)

神殿の大きさや荘厳さを想像するのは難しい荒廃状態になっています。

トルコのエフェソスのトイレの遺跡

公衆トイレの跡。何と水洗で、穴の下に水が流れていたそうです。コの字になっていて、等間隔で穴があるんですが・・・みんなでおしゃべりしながら用を足していたのでしょうか?

隣のおばちゃんの表情がイイネ!

トルコのエフェソス遺跡の図書館

紀元117年に建てられたセルシウス図書館は門と改革の1部しか残っていませんが、その大きさは圧倒的。柱や梁の装飾は細部まで精密で、当時は目を見張る豪華さだったんでしょうね。

正面に並ぶ4体の女神像(レプリカ)は、知恵・美徳・認識・学識を象徴しています。本物はウィーンのエフェソス博物館にあります。

この図書館の下はセルシウス総督のお墓で、いまでも石の棺が地下に安置されているんです。総督の息子が父のために、父のお墓の上に図書館を建てたんだとか。お墓がたくさんの人が歩く足の下に安置されてるって、不思議な感じがします。

トルコのエフェソス遺跡の円形劇場

図書館の側には、2.5万人を収容できる大きな円形劇場があります。山の斜面を利用して作られていて、音響効果は抜群。現在も野外コンサートに使われています。

トルコのエフェソス遺跡の音楽堂

音楽堂オデオンは2世紀頃に作られ、1400人収容できたそうです。今でも残るアーチ部分、優れた建築技術に驚かされますね。

トルコのエフェソス遺跡の女神ニケ

ギリシャ神話に出てくる勝利の女神ニケ(Nike)。スポーツ用品メーカー、ナイキの名前はこの神様に由来するそうです。

※エフェソスは2015年に世界遺産に登録され、現在はかなり修復や観光整備されています。私が行ったときは、赤いケシの花があちこちに生えていましたが、今はどうなんでしょうか・・・。

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パトモス島のヨハネ修道院

ギリシャのパトモス島

パトモス島はもともとはローマ帝国の流刑地でした。95年にキリストの使徒ヨハネが流刑され、島の洞窟で神の啓示を受け、世界の終末と最後の審判などを記した黙示録を書いたとされています。

11世紀に建てられたヨハネ修道院は、キリスト教徒にとって巡礼の地であり、「エーゲ海のエルサレム」と呼ばれています。聖なる教会を守るために、要塞都市化したんですね。

修道院の中は色鮮やかなフレスコ画が描かれていました。(現在は撮影禁止です。この写真↓は1999年に撮ったものです。同年に世界遺産に登録されました。)

ギリシャのパトモス島ヨハネ修道院のフレスコ画

城壁の中には中央教会・礼拝堂からなる修道院や資料館、神学校が併設されています。修道院からは見晴らしのいい風景が広がっていました。

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さいごに

クルーズ船旅行の一番いいところは、翌朝には次の観光地に到着していること。移動時間が少なくて、身体はとっても楽ちん。

だけど、最近は客船がどんどん大型化してきて、まるで7,8階建てのホテルが丸ごと移動しているよう。何千人という乗客が一斉に降りてどやどや~っと観光するので、観光地は人だらけ。

船の上のプールでは、イモ洗い状態。だけど、人数が多いから、旅行代金は安くなる・・・どっちがいいんでしょう? 

ほぼ20年前のエーゲ海クルーズは、500人足らずの乗客数の船で、飛行機代・クルーズ代込みで60万円でした。今は20万円代から・・・ずいぶん安くなったなぁという印象です。

手に届く金額のツアーが増えてきたので、近いうちにまたクルーズ船旅行を計画しようと思っています。

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