ホーチミンからカンザー国立公園のマングローブの森へ日帰りで行こう

ホーチミンから南東に車で2時間ほど行ったサイゴン川の下流に、カンザー(Can Gio)という、東南アジア最大のマングローブの森があります。ここは2000年に世界自然遺産に登録されました。

現地ツアーに申し込んだのですが、運よく私たち以外に申し込みがなかったようで、ガイド、運転手付きの個人ツアーみたいになりました。6人乗りの車で出発です。

スポンサーリンク

モンキーアイランドで猿の歓迎を受ける

ホーチミン市内から車で30分ほど走ると、ニャーベー川に突き当たります。道の先にフェリー乗り場があり、車ごとフェリーに乗ります。

満車になれば出発、10分ほどで1Kmほど先の対岸へ渡ります。(右:フェリーに乗り込んでくる車を、フェリーの上から撮った写真です)

それからまた車で1時間ほど走ると、モンキーアイランドに到着します。その名の通り、道に猿がウヨウヨ、数百匹が放し飼いされています。(といってもほとんど野生?で、しつけされてはいません。)

(サルはカメラを向けるのが怖くて、写真が撮れず・・・ 右:なぜかイノシシもいました)

目を合わせないように注意しながら(目を見るというのは猿の世界では威嚇してることになるそうです)、近づき過ぎないように、走らないように避けて通ります。

といっても半端じゃない数の猿、視線を感じるし、いつ襲ってくるかと身構えてしまうし、怖いのなんのって。

ごみ箱をあさってる猿、サングラス持ってる猿、ノミ取りしてる猿、木の実を食べてる猿…みんなこっちを見てチャンスを窺ってるような気がして、足が震えます。

通り過ぎた後も、追いかけてこないか心配でしたが、猿のエリアが決まっているのか、追いかけてはきませんでした。なんだか最初っから心臓バクバクのツアーです。

スポンサーリンク

マングローブの森の中へ

モンキーアイランドの奥にボート乗り場があり、救命胴着をつけて高速ボートに乗り換えます。広い川をモーターボートで15分くらい行くと、カンザー国立公園に到着です。

1970年代のベトナム戦争時、アメリカ軍が撒いた枯葉剤で、ベトナムのマングローブは4分の1くらいまで減少してしまいます。その広さは、日本国土の約45%!

壊滅状態になったマングローブの森は、ベトナム人や国際協力NGOなどの復興の努力によって、植林されていきました。不思議なことにマングローブ自身もその数を増やしていました。

マングローブの種子は胎生種子と呼ばれ、枝についた状態で発芽し、先が丸くとがった20cmほどの種子が枝から下に落ちて、土(泥地)にうまく刺されば、そのまま育っていくのです。

マングローブというのは、どっしりと土の中に根を張るような木ではなく、水面から根が出ているような、水の中でも上でも根を張ることができる樹です。

現在は4分の3まで回復したマングローブ。マングローブ林のボートクルーズに参加しました。手漕ぎボートで原生林の中をゆっくり、リアルジャングルクルーズです。

木が生い茂るを、浅い水かさの中、ボートは進んでいきます。鳥の鳴き声や、蝙蝠が羽ばたく音、水の中の魚が飛び跳ねる音が耳に入ってきます。

「ほらあそこに、コウモリ」「あそこにも。ほら、見えるでしょ?」…私には薄暗い木の中に、コウモリの影も形も見えませんが…皆さん、どんな目をお持ちなんでしょう?

まだまだこれから大きくなるマングローブが、きれいに植林されていました。

スポンサーリンク

初めてのワニ釣り体験

自然公園内にはワニ園があります。3m近い大型のワニもいるそうですが、野生のワニではなく、半野生だとか。猟のし過ぎや枯葉剤などの影響でいったんは絶滅したそうです。

胸の高さまであるフェンス(金網)に囲まれた船に8人くらい乗り込み、池の中央付近まで行きます。

エサ(親指くらいの大きさに切り分けられた魚)が糸の先についた、木の枝の竿を渡されました。

茶色く濁った池の、どこにワニがいるのかわからず、最初はただ垂らしていたので、いきなりパクっと食われた時には、竿を振り上げても遅く、見事にエサを取られてしまいました。

周りの様子を見ていると、ワニのジャンプ力は相当なもので、尻尾で水をかき回すようにして体半分が水の上にジャンプしてきます。1mくらいは軽くジャンプする奴もいます。

よく見てると目だけが水上に出ていて、狙ってくるのがわかるようになりました。ぎりぎりのラインでエサを垂らし、ワニを待ちます。ジャンプして来たらサッと竿を振り上げてかわします。

パコーンっという、ワニが大きく口を開けて、食いついた後の、口の閉じる音が響き渡るくらい、大きな音がします。ワニも精いっぱいの力で食いつこうとしているのがわかります。

食いついたときに糸が切れるのですが、その前の、ワニの体重が竿にかかる瞬間は、思わす竿を手放しそうになります。ワニを釣る、より、ワニにジャンプさせる水族館のイルカ飼育員みたい。

20分くらいでみんなの竿にエサがなくなりました。船は岸へ戻っていきます。この池の中にどれだけのワニがいるのかわかりませんが、もしかしたらウジャウジャいて、ワニもエサが垂らされるのを待っていたりして。

日本では経験できない、おもしろい体験でした。

スポンサーリンク

展望台からマングローブの森を見る

カンザーの西側には展望台があり、かなり上から植林されたマングローブの森を一望することができます。が、この展望台、一体いつ作られたものなのか、上がっても大丈夫なのか不安になる代物。

補強もなく、階段を昇ればゆらゆら揺れる、錆びた展望台。構造上、いつか絶対倒れるか崩れるでしょ、って断言してもいいくらい、登ろうか登ろまいか悩みました。

とりあえず、ちゃっと登って、ちゃっと写真撮って、ちゃっと帰ろうと決心して登り始めたワタクシ。でも。高さ25mの上から360度のパノラマ風景は圧巻!すごーい!

メコン川の支流と、一面見渡す限りマングローブの森。ここまで森を広げた、森を戻そうとする人間の力に脱帽です。破壊は一瞬、復興は何十年、何百年です。

マングローブは、大気中や水中の二酸化炭素吸収量が多く、地球温暖化防止にも重要な役割を果たしているとのこと。減りつつある熱帯雨林も含めて、森林の再生は世界中規模で重要な課題になっています。

泥干潟ではハゼ(ムツゴロウ↑丸の中にいます)が飛び跳ねています。ヤドカリもいます。片方のはさみが大きいカニ(ランチでいただいてしまいました)も、巣穴を掘って生息しています。カワセミも飛んでいました。

それからまた来た道を戻って、ホテルへ戻りました。自然を満喫した1日ツアーでした。

VELTRA

今回申し込んだのは「VELTRA」の「カンザー国立公園 マングローブ林観光ツアー」、日本語ガイドさん付きのツアーです。

スポンサーリンク

さいごに

地球を守り、環境を守り、生物を守ってきたマングローブの森。土産物屋もない、雄大な自然を満喫できるエコ・ツアーで、ゆったりした時間を味わってみてくださいね。

ホーチミンに関連記事はこちらにもあります↓

コメント