インドのバラナシに行くと、今までの人生観が覆されるって信じますか?
インドのバラナシはヒンドゥー教の聖地で、毎年100万人以上のインド人がガンジス川で沐浴するために訪れます。牛たちが我が物顔で歩き、たくさんの人でごった返した町。
もう何十年も前に話ですが、インドの宿泊先を探していた時に「クミコハウス」を見つけ確認したら、日本人のお母さんが経営してるゲストハウスと知ってびっくり!
この記事では、バラナシで伝説のガンゴパダヤイ久美子さんと、久美子ハウスの口コミ評判、久美子ハウス(バラナシ)でできることをご紹介します。
インドのバラナシに行かれるなら、インドの肝っ玉母さんの久美子さんに会いに行ってみてくださいね。
久美子ハウスの久美子さん
久美子さんは東京出身。26歳の時、訪日中だったインド人のシャンティさんと結婚、約40年前にインドに渡りました。今でも混沌としたバラナシ、40年前に日本人でここに住むって決心されたのは、ものすごい勇気だったと思います。
結婚して5年後、3階建ての自宅を改装してゲストハウスに。インドの生活で疲れ果てた久美子さんに、日本語で話ができる空間があれば寂しくない、というシャンティさんの計らいだったそうです。
2階は個室、3階はドミトリー、窓を開ければガンジス川を一望できる立地です。犯罪多発地帯での宿開業は、苦労の連続だったのでは?と想像されます。
1990年代は1晩に60人ほどの日本人が、床にマットレスを敷いて雑魚寝で宿泊していたという伝説の宿。現在は日本人客が激減し、各国合わせても1晩10人ほどの宿泊客しかいないそうです。
現在は久美子さんの息子の尊明さんが経営する「ニュー久美子ゲストハウス」が近くにあり、こちらは全室個室。自分の希望と部屋の空き状況で選べるそうです。
今は治安が良くなったとはいえ、バラナシは無理な客引きやぼったくりが多いし、狭い通路に牛がデーンと寝そべって道をふさいでいるし、猿やら野良犬やらがうろうろしてるし、気を抜いて歩くことは絶対にできない場所。
人生観が変わる町と言われているインドのバラナシで、日本語が通じて、久美子さんのような優しい笑顔のお母さんがいる宿って、なんだかそれだけで安心するというか、安らぐ気がしますね。
久美子さんは、バラナシを旅する人たちを包むお母さんで、久美子ハウスは「ただいま~」って入っていきたくなるようなゲストハウスです。
D24/26 Pandey Ghat, Varanasi, India
※宿泊予約は現地交渉です。
久美子ハウスの口コミ評判は?
バックパッカーの間では、とっても有名な「久美子ハウス」、宿泊代の安さと、久美子さんの人柄なんでしょうか。最近は、日本人以外にも韓国人や中国人が多いそうです。
実際に宿泊された人たちの評判は…
- トイレ、水シャワーは共同、洗濯物が干せるベランダがあります。
- 久美子さんはとても気さくで面倒見がいい人です。
- ガンジス川が目の前という最高な立地! ベンガリ・トラでレストランもあり便利。
- Wi-Fi無料。宿泊代はめちゃめちゃ安いというか、格安!
- ドミトリーにリビングがあり、そこでみんなでワイワイと食事をするのでいろんな人と話ができます。
- ベッドがなくても、床の上でもスペースがあれば滞在可能。
- 朝食は前日予約、おいしいと人気があります。
- 建物が古い。ベッドはあまり清潔ではない。
女性一人旅で連泊は厳しいかなぁ、という印象ですが、インドではホテルスタッフが信用できなかったりするときもあるので、その点、久美子ハウスなら安心という見方もできますね。
いろんな国の人とワイワイ話しながら食事するという経験はなかなかできないので、1泊くらい泊まってみるのもいい経験になるかもしれません。
久美子ハウスで何をする?
ガンジス川のボートに乗る
早朝や日没前にダシャーシュワメード・ガートへ行くと、たくさんのボートが待機しています。料金は要交渉。ボートに座ると、小さな女の子が花とろうそくを載せた灯かご(フラワーキャンドル)を売りに来ます。火をつけて川に流すと、自分の罪や穢れも一緒に流すことができるんだとか。
太陽が対岸から昇ると、ガートをオレンジ色に染めていきます。たくさんのヒンドゥー教徒たちが太陽に向かって沐浴をしています。なんか異次元の世界を別の空間から見ているみたい。神秘的、だけど、現実じゃないみたい。
だけど。ガンジス川のボートの上から見た朝日は、今でも思い出せるくらい、感動的でした。今までの常識が、崩れるような、自分が小さくて狭い世界であがいてるのが恥ずかしくなるような。
いろんな欲を捨てて、時間も忘れて、ただぼんやり過ごしてみるのをおすすめします。
ベンガリ・トラをさまよってみる
ガンジス川から1本入った路地裏は、細くて入り組んだベンガリ・トラ通りがあり、小さなお店が並んでいます。チープでかわいい雑貨屋さんや、インドコスメ、スパイスのお店、おいしいラッシーやチャイのお店などがいっぱい。
通りのあちこちに、ヒンドゥー教の神様が祀られています。神様人形も売られています。自分の生まれた曜日で神様が決まっているそうなので、自分の生まれ曜日を確認しておいてくださいね。
迷子になったら、「ガンガーはどっち?」と聞いてください。東にガンジス川があります。
インド音楽を習う
インド音楽を習うために長期滞在をする人も少なくない、一度ハマったら抜け出せなくなるインド古典音楽の世界。見たこともないインド楽器がたくさんあります。
代表的な弦楽器は「シタール」、弦を調整するつまみがずらっと並んでいて、20本の弦が張られています。丸い部分はカボチャやひょうたんからできています。
打楽器「タブラー」は、高音が出る太鼓と低音部が出る太鼓2つでワンセットになっています。インドの竹で作られた横笛「バンスリ」や、バイオリンとシタールを合わせたような「ディルルバ」など、10種類以上のインド楽器を気楽に習うことができます。
久美子ハウスから北にある「International Music Centre Ashram」では、毎週水曜日と土曜日の夜にはインド楽器のコンサートも行われています。
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さいごに
インドのバラナシは、日本では想像もつかない光景が広がっています。何が本当で何が嘘なのか、判断できない話もどっさり転がっています。
日本語を上手に話す男性に「日本語がお上手ですね」というと、「はい、私は頭がいいですから」と言われ、なんとも返事ができなかったり、日本のお土産を渡した翌日に感想を聞くと、「私は食べないです。食べていないのにおいしかったなんて嘘はダメでしょう?」と言われて、笑うしかなかったことも。
日本では相手を思いやった返事をしてしまうけれど、予期していない回答が返ってくると、なんて答えていいのかわからなくなります。日本の常識が通じない世界ですね。
そんな世界で、自分の居場所を守ってきた久美子さん。これからもお元気で、旅人を癒してあげてほしいと思います。