マレーシアへ5泊6日で行ってきました。丸4日間、クアラルンプールに滞在し、現地ツアーを使いながら、行きたい場所をピックアップして観光してきました。
この記事では、実際に私がクアラルンプールで過ごした旅程をモデルプランとしてご紹介します。
クアラルンプールに行かれる時の、参考にしてくださいね。
<1日目>定番スポット観光とお買い物
午前中は近郊のバトゥ洞窟へ
KLセントラル駅からKTMコミューターで「バトゥ・ケーブス 」へ。駅から直結している道を進めば、ヒンドゥー教の聖地・バトゥ洞窟へたどり着きます。
巨大な金ピカのスカンダ像と、カラフルな272段の階段に思わず感嘆の声が出ちゃいます。階段の上には、約4億年に形成された鍾乳洞が広がっています。
洞窟の中には神殿があり、洞窟の上に開いた穴から光が降り注いで、とっても神秘的です。洞窟内にはヒンドゥー教の神様がたくさん並んでいます。
野生の猿がたくさんいるので、荷物には注意してくださいね。鍾乳洞の中はところどころ濡れていて滑りやすくなっています。歩きやすい靴でお出かけくださいね。
午後からは市内観光へ
バトゥ洞窟からKLセントラルへ戻る1つ前の「クアラルンプール駅」で下車します。上階の改札から出ると、遊歩道で「パサール・スニ駅」とつながっています。
パサール・スニ駅の北側にはチャイナタウンがあります。露店が立ち並び、たくさんの人たちでごった返しています。
チキンライスで腹ごしらえをしたら、クアラルンプール最古のヒンドゥー寺院「スリ・マハ・マアリアマン寺院」と、三国志の関羽を祀った「関帝廟」を見に行きました。
まったく雰囲気の異なる寺院が50mほどの距離で建っているなんて、面白いですよね。
セントラルマーケットもすぐ近くです。マレー・インド・中国・プラナカンと4つにゾーンが分かれています。
ついつい時間がたつのを忘れてしまうくらい、いろんなものが売られていて、キョロキョロしちゃいますよ。
そこからムルデカ・スクエアも徒歩圏内です。オールドタウンの名所を巡ったら、購入したお土産物を置きに、無料バスでいったんホテルに戻りました。
夕食は「客家(ハッカ)」でスチームボートを堪能しました。
<2日目>マレー鉄道でマラッカへ
リトルインディア
KLセントラル駅の南側にある通りを西へ歩いて行くと、クアラルンプールに2つあるリトルインディア(インド人街)のひとつ、ブリックフィールズがあります。
午前中に行ったら、なんだか閑散としていました。インド系の食堂が多いエリアなんですが、営業しているお店はちらほら…。
アーチが続く歩道をずっと歩いて行くと、インドっぽい、象の噴水がありました。
本場のカレーやブリヤニ(インドの炊き込みご飯)を食べるなら、ランチの時間帯か夕方以降がおすすめです。
KLセントラル駅と直結しているショッピングセンター「ニュー・セントラル」でランチを購入して、KLセントラル駅の待ち合わせ場所へ向かいました。
マレー鉄道とマラッカ観光
VELTRA(ベルトラ)で予約した現地ツアーで、マラッカ観光に行きました。KLセントラル駅でガイドさんと待ち合わせをし、マレー鉄道に乗車しました。
1時間ほど列車の旅を楽しんで、セレンバンの駅で下車、そこから車で1時間ほど走ります。日本語堪能のガイドさんが、マレーシアについて、いろんな話をしてくれました。
マラッカに到着後は、「チェン・フン・テン寺院(青雲亭)」やオランダ広場、セントポール教会、サンチャゴ砦など、有名な観光スポットを徒歩で回りました。
ぬいぐるみが飾り付けられた、ド派手な人力車「トライショ―」にも乗りました。ちょっとしたタクシー代わりに、BGMを聞きながらのんびりするのもおすすめです。
最後はマラッカ海峡に浮かぶ水上モスクを見て、ニョニャ料理の夕食を堪能して、車でクアラルンプールへ、ホテルに22:00頃到着しました。
<3日目>ブルーモスクへ
予約した現地ツアー、8:30にガイドさんのお迎えがあり、専用車で出発しました。最初に寄ったのはチャイナタウンの1角になる「鬼仔巷 Kwai Chai Hong」です。
チャイナタウンの路地裏で廃墟と化し忘れ去られていたエリアに、ウォールアートが描かれて、撮影スポットとして人気が集まるようになった場所です。
狭い通路の壁に描かれた、ビー玉で遊ぶ子供たち、二胡を演奏する老人、窓からハンカチを振る遊女、橋の欄干に座るカップルなど、1960年代の人々の生活が描かれています。
建設中のPNB118のビルが見えました。完成すればマレーシアで一番高いビルになります。過去が広がるノスタルジックな世界と近代的なビルのコラボ、これからもどんどん変わっていく新しい光景ですね。
ここから高速道路でブルーモスクへ向かいました。クアラルンプールの中心部から車で40分くらいです。
ブルーモスクではブルーのローブとスカーフを借り(無料)、肌や髪を隠します。男性も短パンの場合はローブ着用します。モスク内部は専任のガイドさんと一緒に回ります。
※火曜日の午前中に日本語のガイドあり。それ以外は英語ガイドになります。
ブルーモスクの中は白い大理石の床に幾何学模様の格子窓から差し込む光が模様を描いていて、とっても幻想的です。
モスクの中の絨毯もブルーで、ブルーのステンドグラスから青い光が壁に反射して、とにかくキレイなんです。
青にきらめくブルーモスクで、青の世界にどっぷりハマっちゃいました。
<4日目>ピンクモスクとプトラ湖クルーズ
現地ツアーでピンクモスクに向かいます。まずはクルーズ船から、人口の池に浮かぶピンクモスクを眺めます。
ピンクモスクがあるプトラジャヤは、首都機能移転のための開発が進められているエリアです。クルーズ船からは、近代的なシルバーモスクや、デザイン的な橋を見ることができます。
クルーズ船を降りた後は、近くのレストランで食事をして、ピンクモスクへ。フードの付いたピンクのローブを借りて(無料)、中に入ります。
ピンクのじゅうたんが敷かれ、壁もドームもピンク色、とっても華やかです。
ブルーモスクは荘厳な、ちょっとかしこまってしまう感じに比べると、ピンクモスクは優しくて、癒される感じです。
現地ツアーでは2つのモスクを効率的に回れるので、とってもおすすめですよ。
マッサージとアロー通りの散策
お昼ちょっとすぎにホテルに到着。ブキッ・ビンタン駅から近いアロー通り屋台街に並行した、テンガッ・トン・シン通りにある「トロピカル・スパ」で肩マッサージ30分+足マッサージ60分セットRM90をお願いしました。
足が軽くなった後は、マレーシア最大の屋台街アロー通りを散策。串料理をはじめ、おいしそうな料理が並んでいます。
フルーツの屋台で、手でむいて食べれそうな果物を購入しました。日本ではなかなか食べられない、南国フルーツがいっぱいありますよ。
ショッピングセンター「パビリオン」の「マダム・クワンズ」でマレーシア料理の夕食をいただき、Level 1にあるスーパーマーケット「メルカート」でお買い物。
クアラルンプールの写真が付いた、缶に入ったクッキーやチョコレート、ドライフルーツなどが揃っているので、ちょっとかしこまったお土産が欲しいときは、おすすめですよ。
<5日目>ミラーレイクとペトロナスツインタワー
早朝からミラーレイクへ
6:00には出かける準備を済ませ、ホテルで朝食をいただいたあと、6:30にホテルロビーへ。ドライバーさんが迎えに来て、クアラセランゴールまで1時間ほど走りました。
船着き場から30分ほどスピードボートに乗り、新月と満月の前後4日間、干潮の時だけ上陸できるミラーレイクへ向かいました。
実際は、水面が鏡のように映ってみえる写真は誰にでも撮れるわけではなく、ミラーレイクのガイドさんのセッティングによって写されるものでした。
ガイドさんに写真を撮ってもらい、メールで送信してもらいました。写真を見るまではどんな風に写ってるのか不安でしたが、とっても素敵に写っていて大満足でした。
またまたマッサージしてKLCC公園へ
お昼過ぎにはホテルに戻ってこれたので、ホテルの部屋でミラーレイクでいただいたナシレマのお弁当を食べてから、ショッピングセンター「ファーレンハイト88」のLevel 2にある「タイ・オデッセイ 」でマッサージを受けました。
リラックスした後は、ショッピングセンター「パビリオン」から空中遊歩道ウォークウェイを歩いてKLCC公園へ、ペトロナスツインタワーがきれいに撮れる場所を探しました。
公園近くにある、UFOのような外観の「アシャキリン・モスク」に行きたかったんですが、モスク周辺は再開発の工事中で行くことができませんでした。残念!
ペトロナスツインタワーの展望台へ上がる予約が19:00だったので、スリアKLCCのカフェでお茶したり、噴水ショーを見ながら時間をつぶしました。
ペトロナスツインタワーの展望台へ
ペトロナスツインタワーの予約時間は19:00。18:45に展望台へ行くエレベーター前に集合、チケットのチェックを受けて荷物をクロークに預けます。
最初に41階42階のスカイブリッジへ。それから、86階にあるオブサベーション・デッキへ向かいます。地上170mから見えた車は、地上370mから見下ろすと、ヘッドライトの光しか見えません。
反対側のタワーの、イスラムのモスクをイメージして作られている尖塔が真近に見えて、とてもきれいでした。
パビリオンの東京ストリート
ぺトロナスツインタワー近くのKLCCのバス停から、無料バスのグリーン・ラインに乗って、パビリオンまで戻りました。
Level 4にある「パオシャン・バクテー」で夕食をたべたあとは、Level 6にある「東京ストリート」へ。日本のお店が立ち並ぶエリアです。
丼物や定食屋さん、日本のお土産物や盆栽の専門店!、プラモデルのお店、100均のDAISOもありました。「すき屋」は人気のようで、行列ができていました。
たい焼きならぬ「こい焼き」、中はあんこではなく、ソフトクリームです。
海外で日本を感じるのって、とっても不思議な感覚です。日本のイメージの代表なのか、桜やちょうちんが飾られていました。
マレーシア民族のこと
マレーシアは、人口の66%がマレー人、23%が中国系、8%がインド系なんだとか。国教はイスラム教で、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教の信者もいます。
マレーシアの学校は1月から新学期、小学校は両親によって、通学する学校が決まります。マレー系の学校では、マレー語で授業を行い、英語の必修授業があります。
中国系の学校は中国語、インド系はタミル語と、両親の母国語で授業をして、マレーシア語の必修授業があり、小学校の6年間通った後、移行クラスで1年間マレー語を習います。
そして、中学校から全員マレー語で授業を受けて、英語を習うんだそうです。
マレーシアに住むマレー系以外の人たちは、子供の頃に言葉でかなり苦労するみたいです。でも、中国語、マレー語、英語とマルチリンガルっていう人も多いそうですよ。
ガイドさんは流ちょうな日本語を話す中国系の女性でした。一体何か国話せるんでしょう?? すごいですね。
マレーシアの行政区画には13の州があり、そのうち9つの州にスルタン(王様)がいます。国王は9人の王様が5年づつ、輪番制で内閣の補佐をうけながら、行政を担当します。
※マラッカはスルタンがいない州に含まれています。代わりに国王が州知事を任命します。
スルタンは世襲ではなく、選挙でえらばれる選挙君主制ですが、マレー人しかなれないそうです。なんだか同じマレーシア人なのに、教育制度といい、人種によって区別されているような気もします。
多民族国家ゆえの問題は、日本人には理解しがたい問題がいっぱいありそうですね。
サプライス↑格安航空券の比較サイトで、自分に合ったチケットを見つけてくださいね
さいごに
私がクアラルンプールで過ごしたスケジュールをお伝えしました。
飛行機とホテルを予約したら、あとは現地ツアー(合計で約3.3万円)と、現地の交通費・食費・マッサージ・土産代(1.5万円)で、そんなに贅沢な旅ではなかったと思います。
クアラルンプールに旅行に行かれる時は、ぜひ参考にしてくださいね!