歴史的建造物や東西ドイツ時代の遺物など、ベルリンには見るべきものがたくさんありますが、最近の若者たちのアートも見てみたいと思いませんか?
サブカルチャー発祥の地であり観光の穴場スポット、ハウス・シュバルツェンベルクをご紹介します。
ハウス・シュバルツェンベルク
アレキサンダープラッツ駅からSバーンで、ベルリン中央駅方面に1区行くと、ハッケッシャーマルクト駅(Hackescher Markt)があります。
レンガ造りの駅舎は、東京の新橋駅のモデルとも言われる駅です。確かに雰囲気は似ているような気がします。
駅から北へ向かうと、ハッケシェンヘーフェ(Hackeschen Höfe)という、建物に囲まれた中庭が連なっていて、カフェやレストラン、ショップが集まっています。
この、ハッケシェンヘーフェの入り口の1本先の角を入ると、ものすごく怪しい、異様な雰囲気の中庭にたどり着きます。
ハウス・シュバルツェンベルク(Haus Schwarzenberg)と呼ばれるこの場所は、かつてのユダヤ人街で、サブカルチャー発祥の地と言われています。
アートというより、雑然とした、とりとめのない感情が向かってくる感じです。スクラップとかスプレーとか絵具とか、なんでもありで描かれるこれらの作品は、理解されることを望んでいないのかもしれません。
この中には、「アンネ・フランクセンター」もあり、アンネの日記の現物が展示されています。
観光地としてのハッケシェンヘーフェと、ストリート・アートの対比は、両極端なベルリンを映し出していて、面白いところです。ぜひ、こちらにも足を運んでみてくださいね。
ベルリンのクマ
ベルリンの街中でよく見かけるのは、両手を上げるクマ。いろんな色や柄に装飾されていて、あっちこっちに置かれています。
ベルリンのシンボルがクマなんだと気が付きました。「千と千尋の神隠し」がベルリン映画祭の金熊賞受賞のニュースを聞いたとき、「なんでクマ?」って思ったのを思い出しました。
そうか、金熊賞、銀熊賞って、ベルリン市の紋章からきてたんですね~。
でも。確か、スイスのベルンの紋章もクマだったような・・・ベルンの語源が「クマ」ということなので、ベルリンも語源からきているのかもしれませんね。
ショッピングモールと瓶のリサイクル
アレキサンダープラッツ駅横の「ガレリア GARELIA」デパートには、ブランドショップが並び、少し歩くとピンクの建物「アレクサ Alexa」というショッピングセンターがあります。
3階建ての大きなショッピングセンターで、地下には食料品などを扱うスーパーも入っています。
最上階にはフードコートがあり、そこで働いているおばちゃんも英語で会話が通じました。一緒に頼んだファンタの瓶を指さして、「飲み終わったらここに持っておいで。20セントと交換してあげるから」
片言で「Das Bitte(これください)」って言うと、ドイツ語で「べらべらべら~」と言われてしまうので、最初から英語で話した方が、相手も英語で返してくれることが多いです。
ドイツ国内はどこに行っても、英語を話せる人が多いので、言葉が通じなくて困る、ということはほとんどなかったです。
フードコートでは、ドリンクは瓶のまま、ストローもコップも、もちろん氷もなし。瓶の代金を前払いし、回収されれば返金されるシステムです。
スーパーで購入しても同じく、回収機(スーパーの入り口などに置かれています)に瓶を投入すると、バーコードで確認されて、返金レシートが発行されます。そのレシートを買い物時にお店に出すと、その分が差し引かれるそうです。
ドイツ国内の瓶がリターナブル瓶(洗って何度も使われる瓶)なのか、ワンウェイ瓶(1階しか使わない瓶。洗って、砕いて、ガラスの原料や建築用断熱材、歩道用タイルなどに再利用される)なのか、分かりませんが、ごみを減らす、リサイクルを徹底する、という意識を一人一人に持たせることに、一役買っていると感じました。
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さいごに
ベルリン観光の穴場スポットと、ベルリン市内のあちこちに置かれてる、いろんな柄のクマたちをご紹介しました。
ベルリンの壁の絵とは一味も二味も違う、現代アートもぜひ見に行ってくださいね。
★情報は2018年5月現在のものです。
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