クアラルンプール郊外で人気の観光スポット「スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク」通称ブルーモスクは、世界で4番目という大きなモスクです。
青と白のドームと、4本のミナレットが映えて、とってもきれいで印象的。ブルーに統一されたステンドガラスやじゅうたんの中を歩くと、幻想的な世界へ入り込んだようなような気分になりますよ。
この記事では、ブルーモスクへのおすすめの行き方と、ブルーモスクの様子をご紹介します。
どこを見ても写真を撮りたくなるような、素敵なブルーモスクは、クアラルンプール観光には外せないスポットですよ。ぜひ行ってみてくださいね。
ブルーモスクへの行き方は?
ブルーモスクへ行くには、KTMコミューター(ポート・クラン・ライン②号線)でシャーアラム(Shah Alam)駅で下車(約30分)、駅からタクシー(約10分)で向かいます。
問題は、帰りのタクシーが捕まらない、帰りの電車の本数が少ない、など、時間的な余裕がないと行きにくいんです。
バスで行く方法もあります。パサールスニ駅にあるバスターミナルから、シャーアラム行のバスで「Shah Alam City Bus Terminal」で下車します。
バス停からブルーモスクまで10分ほど歩くんですが、初めて行く場所で、ちゃんとたどり着けるか不安もありますよね。
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ブルーモスクの青い世界
ブルーモスクに入る準備は?
マレーシアで一番大きいブルーモスクは1988年にできた、比較的新しい州立モスクです。の全体を写真におさめるには、かなり離れて撮らないと入らないくらいの大きさです。
4本揃ったミナレットとしては世界一の高さを誇る、142.3mのミナレット、直径52m、地上から113mの高さでそびえるドーム。青空に映える白と青の外観の美しさは、ため息が出ちゃいます。
ブルーモスク内部はガイドツアーさんとの見学になります。靴を脱いであがり、女性は青くて長いローブを服の上からかぶります。さらに首と髪の毛を隠す水色のローブをかぶります。
短パンの男性もローブを羽織るように指示されます(髪はそのままで大丈夫です)。※ローブは無料で借りられます。
ブルーモスクにお祈りする前のお清め
もし時間があれば、お手洗いに行ってみてください。お祈りの前に体を清める(心の準備をする)信者さんの姿を見ることができるかもしれません。
- 両手(手のひらと指)を手首まで洗い、口を3回すすぐ。
- 鼻孔をすすぐ。
- 顔を洗う。
- 手首から肘まで洗う(右腕から)。
- 濡れた両手で髪を前から後ろにぬぐう。
- 耳の中に人差し指を入れてこすり、耳の裏を親指で洗う。
- 足首まで洗う(右足から)。
お祈り前にお清めをする、ということは、日の出・正午・背の高さと影が同じ長さになるころ・日の入り・真っ暗になるころ(20:30くらい)と、1日5回はこうして洗っているんですね。
(間違えたら、最初からもう一度やり直します。順番を入れ替えちゃダメなんですね。)
こうした「お清め」は、1年中常夏のマレーシアでは、クールダウンに役立ち、清潔を保つ(雑菌を取り除く)ことにも効果があるそうです。
そして、小さな罪を流す、という意味もあるんだとか。相手に迷惑かけちゃったな、とか、自分の言葉で相手を傷つけちゃったかな、とか、そういう思いを流してしまうんです。
そうすることで、お互いがわだかまりなく接することができるそうで、「この間はごめんね」とか「先日はありがとうね」なんて言葉をかけることは全くないそうです。
そういう人と人とのおつきあいって、うらやましいような気もします。
ブルーモスクの白い回廊
階段を上がって、ドームへ向かいます。シースルーの天井から、ドームのブルーが見え隠れして、近代的な建築物って感じです。
巨大な白い柱と国産大理石が敷き詰められた床、そして、幾何学模様の格子窓から差し込む光が床に模様を描いてる回廊は、もう、なんとも言えない美しさ!
きっと時間によって、映し出される模様も変わっていくんでしょうね。まさに光の芸術、です。ずっと眺めていたくなっちゃいます。
大理石の上は日陰はひんやり気持ちがいいんですが、日が当たってる床は熱々なので気を付けてくださいね。
ブルーモスクの中もブルー
メインの礼拝堂、屋外の礼拝場、上階のスペース合わせて16,000人がお祈りできる広さです。大勢でお祈りすると、大勢分のお恵みがいただけるんだとか。
絨毯もブルーで統一されています。ロープの前が男性、後ろと2階が女性のお祈りする場所と分けられています。
イスラム教徒の男性は、金曜日にモスクに行ってお祈りすることが義務となっています。マレーシアでは金曜日は通常仕事で土日がお休みなので、金曜日だけ昼休みが2時間、と長い会社も多いそうです。
ブルーモスクの下には何がある?
ブルーモスクの下には多目的ホールと8,000人がお祈りできる礼拝堂、図書室や習い事ができる20ほどの教室があります。
モスクはお祈りをささげる場所だけでなく、人が集まり、教育やコミュニティセンターとしての役割があるんですね。
フリーWi-Fiも完備されていて、結婚式場もあります。イスラム教徒はイスラム教徒同士でないと結婚できないのですが、なんと、一夫多妻制!
お金があって、第1夫人の許可があれば、4人まで奥さんを持つことができるんです。厳格なイメージのイスラム教ですが、一夫多妻が認められているのは驚きですね。
けれど、結婚前の男女が同じ部屋にいたり、車に乗っているだけで罰金を取られたり、結婚させられたりすることもあるそうで、そういう取り締まりをする「宗教警察」がいて、「宗教裁判」があるんです。
宗教が違うと、国のルール自体が全く違うので、おもしろいですよね。
女性の髪を隠すスカーフは、小学校の制服にもなっていて、子供のころからずっと髪を隠しているけれど、髪を隠していない人がいても、咎めることはしないそうです。
モスクでのお祈りも、男性は365日休みなしだけど、女性は体調が悪いときはお休みしていいことになっているし、女性にはちょっと寛大?なところもあるような気もします。
見学可能時間:土~木曜日9:00~12:30、14:00~16:00、16:00~18:30
金曜日9:00~11:30、14:00~16:00、16:00~18:30
※礼拝の時間は見学不可です。
さいごに
ブルーモスクへのおすすめの行き方と、ブルーモスクの様子をお伝えしました。
ブルーモスクは自由見学ではなく、ガイドさんと見学です。火曜日の午前中は、日本人の女性がガイドされています。日本語での説明なので、わかりやすいですよ。
ブルーモスクで、青い世界にどっぷりハマってみてくださいね。
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