マレーシアにはマレー系、中国系、インド系の3つの民族がいて、食事もそれぞれの食文化が発展して、バラエティ豊富で、おいしい名物料理がいっぱいあります。
特にブキッビンタンにはショッピングモールがいくつもあり、その中にフードコートやレストランがあるので、何を食べようか迷ってしまうくらいです。
この記事では、クアラルンプールのおいしい名物ご飯をご紹介します。
グルメ大国のマレーシアで、ぜひチャレンジして、いろんなものを食べてみてくださいね。きっとお気に入りが見つかるはずですよ!
一番おすすめは客家のスチームボート
客家(ハッカ)は、クアラルンプール最大級のレストラン。日本人の出張者をおもてなしするのによく使われる、1956年から営業している老舗の人気店です。
18:00過ぎに行くと席はまだ半分くらい空いていましたが、19:00頃から混雑し始め、19:30には満席、駐車場も満車状態になっていました。
看板メニューは「スチームボート」、真ん中に煙突のような穴が開いた鍋に、秘伝のスープに野菜や肉、魚、エビ、豆腐などを入れて食べ、最後は麺までついてきます。
2人分を頼んでも3人分はあるくらいのボリュームです。
ボーイさんが様子を見ながら、順番に具材を鍋に投入してくれます。室外には約300席で、屋根が開け閉めできるようになっています。
1年中夏のマレーシアの屋外でなべ料理!?と思うんですが、屋根のファンが回っていて、汗をダラダラかきながら食べる、という感じではないのでご安心を。
日本語メニューがあるので、注文も楽ちん。1品料理も充実しています。
ビールを頼むと、ビアガールみたいなお姉ちゃんがお酌してくれます。コップのビールが少しでも減ると、すぐに継ぎ足してくれます。
お代わりの本数で彼女たちの時給がUPするのかしらん?というくらい、すぐに継ぎ足され、新しい瓶ビールを注文しなきゃ、という気になるので、注意してくださいね。
客家に行くには、パビリオンからKLCCコンベンションセンターにつながる空中遊歩道ウォークウェイを歩いて、ノボテルホテル手前の階段で下に下ります。
営業時間:12:00~14:20/18:00~23:00 無休
名物マレー料理ならマダムクアンズ
「マダム・クアンズ Madam Kwan’s」はショッピングモール内にある、マレーシア料理のチェーン店。マレー料理を現代風にアレンジしたメニューで、幅広い年齢層に人気があるお店です。
看板メニューは、マレーシアの国民食と言われる「ナシルマ/ナシレマ Nasi Lemak」
ココナッツミルクで炊いたご飯に、チキンカレー、サンバル(トウガラシ、玉ねぎ、砂糖などを炒めた甘辛ソース)、キュウリ、ゆで卵、シュリンプフロスの6種類がお皿にのっています。
これらを全部混ぜていただくんですが、サンバルはチリペーストで辛めです。味を確認してから、調整してかき混ぜてくださいね。
ラクサなどの麺メニューや、サテー(チキン・ビーフの串焼き)やナッツと野菜の炒めものなどの1品料理もあります。マレーシアの代表料理がいただけるお店です。
スリアKLCC店:Level 4
パビリオン店:Level 1
営業時間:10:00~22:00 無休
宝香(パオシャン)肉骨茶のバクテー
バクテー(肉骨茶)は皮の付いたぶつ切りの豚あばら肉と漢方を煮込んだスープ。宝香肉骨茶 Pao Xiang Bah Kut Teh は、バクテーの人気店でパビリオンの中にあります。
写真付きのメニューがあるので、注文しやすいです。部位が違う3種類のバクテーを注文しました。三枚肉(豚バラ肉)と排骨(スペアリブ)が大人気です。軟骨、肩ロース、もも、豚足などの部位もあります。
真っ黒いスープに不安を感じますが、ここの肉骨茶は癖がないので、初めての人でも食べやすいです。漢方と黒醤油で黒いんですが、味は優しい味です。
揚げパン(油条)をスープに浸して食べます。ご飯や青菜があると、食べやすいですよ。
パビリオン店:Level 6
営業時間:11:00~22:00 無休
チャイナタウンのチキンライス
チャイナタウンのチキンライスも、外せない名物料理。ランチに行ってきました。鶏肉がぶら下がってるお店が、チキンライスのお店です。
スチーム(ゆで)、ロースト(焼き)、KAMPUNG(特別な鶏肉?スチームやローストに比べると1.8倍高い)の3種類を注文しました。
たれはジンジャーとチリと醤油です。鶏スープで炊いたご飯はしっかり味が付いていて、たれはかけなくても、おいしかったです。スープはお代わりができます。
お店のお姉さんが日本語で話しかけてきました。「このお店、どうして知ったの?」
「ガイドブックを見てきたんです」と本を見せると、お姉さんは悲しそうな顔をして、「ここは南香(ナムヒョン)じゃないですよ。ココは鶏容南海鶏飯、南香はココからまだ先ですね。」
「え!?…あ、いや、でも、とってもおいしかったから大満足です」鶏肉がぶら下がっていたので間違えちゃったんですが、このお店もお客さんが次から次へと入ってくる人気店でした。
安くておいしいチキンライス、ぜひチャイナタウンで食べてくださいね。
営業時間:9:30~21:00
南香 Nam Heong :日本語メニューあり
営業時間:11:00~15:00
アロー通りの屋台
ブキッビンタン通りの裏側にあるアロー通りは、約200mの通りの左右に屋台が立ち並ぶ、マレーシア最大の屋台街。
夕暮れになると、路上に並べられたテーブルに、地元住民だけでなく観光客もたくさん食事を楽しんでいます。
串料理(サテー)、海鮮料理、バクテー、クレイポットチキンライス、麺類などなど、安くておいしいローカルグルメがいっぱい。そしてなぜか、タイガービール(シンガポールで生まれたビール)が人気です。
お店で注文して、席を伝えると運んできてくれます。その時に料金を払います。
ここで食事をするなら、火が通っていない魚介や肉は注意してくださいね。お客さんが多いお店を選べば間違いないですよ。
マレーシアはフルーツ天国
マレーシアは熱帯気候で、1年中夏。市場やマーケットには、日本ではあまり見かけない果物もたくさんある、フルーツ天国です。
その中でも、強烈な香りがある果物の王様「ドリアン」、、甘さはないけど糖分が高い「ドラゴンフルーツ」、毛むくじゃらの赤いフルーツ「ランブータン」は大人気。
ドリアンは10種類以上あるけれど、マレーシアで一番おいしいと言われているのは「猫山王(ムサキング)」、甘くてクリーミーな食感にウィスキーのような苦みがあります。
熟してくるとお尻の部分が割れてくるので、その前に食べなきゃまずくなるわよ…と言われましたが、ドリアンはホテル持ち込み禁止のところも多く、なかなか食べるチャンスがないんですよね。
猫山王、と書かれたアイスクリームを買って食べてみたんですが…食べなれていないせいか、あんまりおいしいとは思えませんでした。
写真↑は、ドラゴンフルーツがなっている状態。ドラゴンフルーツってサボテンの果実なんですね。ちょっと不思議な気がします。
ドラゴンフルーツはビタミンやミネラルが豊富で、食物繊維がたっぷりの美容食。赤い実のドラゴンフルーツは、服についたら落ちにくく、口紅の原料になっているそうです。
ランブータンはマレー語で「毛の生えたもの」、見た目はインパクトありますよね。実は汁気が多くて、ぷにぷにと柔らかくて甘いです。
毛は固くなく、皮は爪で切り目を入れると簡単にむけるので、屋台などで購入して食べてみてくださいね。
果物の量り売りの屋台で、食べてみたいものを指さしで1個2個と注文しても、売ってもらえました。
言葉は通じなかったんですが、身振り手振りで「食べ方」を聞くと、皮をむいて食べさせてくれました。果汁たっぷりの南国フルーツも、屋台で楽しんでみてくださいね。
マレーシアのホワイトコーヒー
マレーシアのカフェでは「ホワイトコーヒー」が主流です。白いコーヒー?と思ったら、色が白いのではなく、焙煎方法が違うんです。
ホワイトコーヒーは、コーヒー豆にマーガリンと砂糖を加えて炒っているんです。口当たりがまろやかで、ちょっと甘めです。
costa(コスタ)のカフェで飲んでみました。ほろ苦さと甘さがミックスされた味で、ブラックが好みの人には甘すぎるかもしれません。
マレーシアの大手コーヒーチェーン店「OLD TOWN(オールドタウン)」では、ヘーゼルナッツの入ったホワイトコーヒーが香りがよくて、ハマります。
ちょっと甘めですが、日本ではなかなか味わえないコーヒーなので、見つけたら飲んでみてくださいね!
スーパーで購入した、ヘーゼルナッツのホワイトコーヒー、バラマキ土産で配ったら大好評でした。
さいごに
クアラルンプールのおいしい名物ご飯をお伝えしました。
辛いものが苦手な私ですが、辛くて食べられない、というものはなく、何でもおいしくて、いつもおなか一杯食べていました。
1番お気に入りは「スチームボート」、毎日これでもいいと思ったくらいです。
ぜひ、マレーシアご飯を堪能してくださいね。
・スカイミラー(マレーシア)現地ツアーで天空の鏡体験!ウユニ塩湖のような写真が撮れる?
・ブルーモスク(マレーシア)の行き方は?現地ツアーで観光がおすすめ!
・ピンクモスク(クアラルンプール)の行き方は?プトラジャヤ湖クルーズもおすすめ
・バトゥー洞窟の行き方は?カラフルな階段を上ってヒンドゥー教の聖地へ行こう!
・ぺトロナスツインタワー展望台の予約と行き方は?超高層ビルからの眺めは必見!
・クアラルンプール市内の移動は電車と無料バスでの観光が便利でおすすめ!
・クアラルンプールからマラッカ観光へ日帰りで行く!おすすめスポットの見どころは?