バトゥ洞窟は、高さ100mほどの山の洞窟の中に作られた、ヒンドゥー教の寺院です。カラフルに塗られた洞窟への階段と、金色に輝く巨大な神様に、圧倒されちゃいます。
クアラルンプールから郊外になりますが、電車1本で乗り換えなし、終点で下りればいいので、半日で往復できるんです。
この記事では、クアラルンプール郊外のバトゥ洞窟への行き方と、ヒンドゥー教の聖地・バトゥ洞窟についてご紹介します。
大きな鍾乳洞の中にある神殿を、ぜひ見に行ってくださいね。
バトゥー洞窟へ電車での行き方
KLセントラル駅からKTMコミューターのセレンバン・ライン(路線①)で終点「バトゥ・ケーブス(Batu Caves)」に向かいます。
改札口前に窓口があるので、行先、大人or子供、人数を伝えて切符(トークン)を購入します。
コイン型のトークンをかざして改札を通り、階段を下りた地下にホームがあります。
電車はホームに入ってくるものの、どれに乗ればいいのか悩んでしまいます。表示が「Batu caves」の電車に乗るようにしてくださいね。
30分に1本くらいの間隔なので、タイミングが悪いとかなり待つことになります。日本と同じく、女性専用車両もあります。
案内板には到着時間が表示されていますが、時間通りに到着しないことも多いので、電車の前や横に表示されている行先を確認してから乗り込んでくださいね。
とってもきれいな電車です。通勤時間帯が過ぎれば乗客は多くないので、クアラルンプール郊外の風景を見ながら、ゆったりくつろぐことができました。
30分ほどでバトゥ・ケイブスの駅に到着します。ホームから階段を上がった先に改札口があります。
※バトゥ洞窟から帰るときも、改札前に窓口があるので、行先を告げて切符(トークン)を購入します。始発なので、どの電車に乗ってもKLセントラルに戻ることができます。
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ヒンドゥー教の聖地・バトゥ洞窟
ハヌマーン像とムルガン像
駅を出て、お土産物屋さん(大きなテーブルにお土産物を並べてる)が並ぶ通りを歩いて行くと黒いゲートがあり、その先はバトゥ洞窟です。
大きな緑色のハヌマーン像が迎えてくれます。極彩色の柱や像が続いていて、なんだか遊園地に来たような気分になります。
ハヌマーン像が見つめる方向へ歩いて行きます。モンキーバナナやドリンクを売るお店や庭園を左手に見ながら進んでいくと…ドーン!と巨大な金の像が目に入ってきました。
洞窟入口のムルガン神像は最高神シヴァの次男、クジャクに乗って槍を持つ、ヒンドゥー教の軍神です。仏教に帰依した日本名は「韋駄天」または「鳩摩羅天」とされています。
高さ42.7m、黄金のムルガン像の下では、人間が小さく見えます。ここから272段の階段を上っていきます。
バトゥ洞窟へ行く272段の階段
以前は塗装の落ちた灰色っぽい色だった階段は、2018年にカラフルな階段に塗りなおされました。改修後は賛否両論あったようですが、天国に向かう虹のようでステキですよね。
でも、カラフルでステキでも、急こう配で1段1段の間隔が狭い272段の階段、上るのは結構しんどいです。
ヘロヘロよろよろになって、何度も休憩しながら上りました。休憩といっても座るとこもないし、端に寄ると野生の猿がいるんです。
猿がじぃ~っとこっちを見てると、変な不安が湧いてきちゃいます。持っていたビニール袋をとられてる人もいました。おちおち休憩もしていられません。
階段の途中で振り返ると、黄金のムルガン像の向こうに、クアラルンプールの高層ビルを見ることができます。そんな風景に励まされながら、1段1段上っていきます。
息も切れ切れになんとか272段を登ったら、その先の洞窟には不思議な光景が広がっていました。
バトゥ洞窟内の2つの寺院
洞窟内の上部には大きな穴が開いていて、自然の光が差し込んでいて、とっても開放的。洞窟の壁にはヒンドゥー教の神話を表す神々の像や壁画があり、大きな美術館のようです。
たくさんの観光客があちこちで写真を撮ってる中で、裸足になって祈りをささげている信者の方も見えました。お香の匂いが漂っています。
一番奥に2つ目の神殿があり、とっても神秘的な光景です。神殿の上には空が見えて、洞窟内なのに、本殿の周りだけはとっても明るいんです。
ヒンドゥー教独特のカラフルな寺院は、ヒンドゥー教を知らない私たちでも一見の価値ありですよ。
幻想的な洞窟内の神殿で、神様と自然のパワーを感じてみてくださいね。
バトゥ洞窟で注意することは?
バトゥ洞窟はヒンドゥー教の聖地です。短パンやノースリーブなど露出の多い服装は避けてくださいね。※階段の入り口で腰に巻くスカーフをレンタル(有料)することができます。
とにかく階段が多いので、歩きやすいスニーカーがおすすめです。洞窟の中は濡れているところもあり、滑りやすくなっています。
洞窟の中は涼しいように思うかもしれませんが、湿度が高く蒸し暑いです。階段を上った後の蒸し暑さは、汗をかきます。飲み物を持っていくことをおすすめします。
人が多いときの階段の上り下りにも注意が必要です。自撮りをしてる人たちもいたり、疲れて休憩してる人もいたり、そんな中でふと気が付くと、自分のカバンのチャックが開けられていました。
すぐに気が付いたので良かったんですが、観光客を狙ったスリも紛れ込んでいるかもしれません。人ごみの中では貴重品に気を付けてくださいね。
携帯電話や持ち物(ペットボトルや食べ物)にも注意です。写真を撮るのに夢中になって階段の端に寄ると、猿にひったくられちゃうこともあります。
子供の猿でも食べ物を見つけると襲ってくることがあるので、食べ物を手に持って歩かないようにしてくださいね。洞窟の中にも猿はいますよ。
住所:Gombak, Selangor
営業時間:7:00~21:00 無休
ヒンドゥー教寺院
ハヌマーン像の前にあるヒンドゥー教寺院に入ってみました。靴を脱いで上がります。
中は極彩色で彩られて、まるで絵本の中にいるようです。床はひんやりして、風が吹くと涼しさも感じられました。
バトゥ洞窟で疲れた体を休めるには最適です。隅っこから、ヒンドゥー美術を鑑賞してみてくださいね。
さいごに
バトゥ洞窟への行き方と注意点、バトゥ洞窟についてお伝えしました。
バトゥ洞窟は、巨大な黄金のムルガン神像に圧倒され、洞窟内のヒンドゥー教寺院の審美的な光景に魅了される、クアラルンプールおすすめの観光スポットです。
とはいえ、272段の階段は結構きついので、午前中に(まだ元気なうちに)行かれることをおすすめします。
ヒンドゥー教の聖地へぜひ足をのばしてみてくださいね。
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