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ブハラ観光②チャイハナから夕日のカラーンミナレットとモスクを眺める!

1日あればゆっくり回れるブハラ歴史地区。ブハラ観光の最後は、夕焼けのカラーンミナレットとカラーンモスクを見ながら、カフェでまったり過ごすのがおすすめです。

1日の観光を振り返って、風の音を聞きながら、のんびり休憩・・・日本と全く違う風景の中で、日本のことをすっかり忘れてぼんやりするのは、とってもぜいたくなことですね。

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ブハラの水の博物館チャシュマ・アイユブ

ブハラのチャシュマ・アイユブ

チャシュマ・アイユブは12世紀、人々が水不足で苦しんでいる時に、ヨブ(旧約聖書の出てくる預言者)が杖で地面をたたいたら水が湧き出たという、伝説の場所です。今でも、水が出ています。

建物は14世紀に中央ドーム、16世紀に前のドームと増築されたため、ちょっと変わった形になっています。三角屋根の上には、コウノトリのモニュメントがのっています。(ウズベキスタンの国鳥はコウノトリ)

ブハラのチャシュマ・アイユブの内部

現在も水が出ています。(蛇口から、ですが)室内には昔の人たちが水を運んだ皮の袋などが展示された、水に関する博物館になっています。

アラル海の湖面の縮小問題が説明されていました。アラル海は世界第4位の大きな湖でしたが、半世紀で5分の1に減少、今は5つの湖に分かれています。

砂漠の中にあるアラル海の水源は、2000km向こうの山脈の雪融水が2つの川を伝って到達していました。

ソ連の「自然改造計画」で綿花栽培用に、川の途中に運河を建設したために水量が低下、塩害(もともと海底だった場所なので、土壌に塩分が含まれていて、水量が減れば塩分濃度が濃くなります)により、魚も取れなくなっていきました。

船の墓場と言われ、漁船が取り残されたかつての湖底の場所は、雨が降らなくなり、湖畔の緑はなくなり、砂漠化しています。塩分を含む砂嵐で健康被害を生み、いくつもの村が廃村に追い込まれていきました。

20世紀最大の環境破壊」と言われているアラル海の縮小。このままでは数年後にはほぼ消失すると言われています。今はもう、ウズベキスタンだけの問題ではなく、地球規模に問題になっています。

人間の欲で自然を壊し、環境の変化という自然の復讐で人間が追い出される、本当に残念なことです。壊すのは簡単、戻すのは困難、それが「自然」です。

アラル海の再生・復活の試みは今も続けられています。北の湖が水位低下減少が止まったとのニュースもあり、少しずつ努力が実り始めてるようです。

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ブハラのイスマイール・サーマーニ廠

ブハラのイスマイール・サーマーニ廠

イスマイール・サーマーニ廠は9世紀終わりに建てられた、中央アジア最古のイスラム建築です。9m四方の小さな霊廟で、日干しレンガを積み上げた壁に、丸いドーム天井が載っています。

土に埋まっていましたが、1925年に発掘されました。

イスマイール・サーマーニ廠の内側

レンガの積み重ねで幾何学模様を作り、日の陰影で模様が変わって見えるので、カラフルな色はなくても、とても華やかな印象です。

壁の厚さが1.8mあり、内部はひんやりした感じです。この壁の厚さが、何百年もの間砂に埋もれていても、壊れずに残ることができたのでしょう。

ブハラのイスマイール・サーマーニ廠近くの遊園地

この霊廟の前には、小さな遊園地がありました。あれはミッキーマウス?・・・まさか・・・中国製?

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カラーンミナレットとカラーンモスク

ブハラのカラーンミナレット

ブハラで一番高い、46mの高さを持つカラーンミナレットは、1127年に焼レンガで建てられ、地震の時も倒れずに、今もなお完璧な形で残っています。

囚人を袋に入れて上から落として処刑していた時代もあり、「死の塔」とも呼ばれています。

チンギス・ハンがブハラを侵略した時に、この塔の前で帽子を落とし、拾おうとして塔に頭を下げた体勢になったので、「チンギス・ハンに頭を下げさせた塔」として破壊されなかったとか。帽子をお付きの人が拾ってたら、破壊されていたのかもしれませんね。

ミナレットは各モスクにあり、イスラム教徒の1日5回の礼拝の時間を知らせるアザーン(男性の声で「アッラーは偉大なり」などの言葉を、ゆっくり音を伸ばして唱えられる)の呼びかけをするところです。それを聞いた周辺のムスリムが、モスクに集まります。

ブハラのカラーンモスクとミナレット

この場所にモスクが建てられたのは、8世紀頃だそうです。現在残っているカラーンモスクは、1514年に建てられました。1万人の信者が同時に礼拝できると言われるくらい、大きなモスクです。

ブハラのカラーンモスクの内部

西側に背の高い大きなファサード(モスクの正面部分)、長方形の中庭(真ん中に桑の木)、中庭を囲む回廊は208本の柱で天井を支え、288の丸いドーム屋根で覆われています。回廊はアーチ状の柱が連なって、とても神秘的です。

ブハラのカラーンモスク前にある神学校

モスクの東側には、ソ連時代にも開校が認められていた、ミル・アラブ・メドレセ(神学校)があります。両脇に青いドームがあり、現在も神学校として使われています。

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チャイハネのチャシマイ・ミロブ

カラーンモスクの前の道路を挟んだ反対側、住宅街に向かう坂道を少し上がった右側に、チャイハネのチャシマイ・ミロブ(Chasmai-Mirob)の入り口があります。

ブハラのカフェから見たカラーンモスク

らせん階段で屋上テラスに上がると、カラーンモスクを見渡すことができ、丸いドーム屋根も確認することができます。

夕日に染まるカラーンモスクを見ながら、ぼぉ~っとかつての生活を想像してみるのも、いいですね。世界中で起こってるすべてのことも、歴史の中では一瞬のことだと思い知らされます。

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さいごに

貴重なイスラム建築があるブハラの旧市街、ゆっくり歩いて、時代の流れを感じてみてくださいね。

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