ドレスデンには、第2次世界大戦で爆撃に耐え、唯一残った有名な橋「ブルーワンダーブリッジ」と、世界で最も古いモノレールがあります。
モノレールで上がった山の上からの風景は、旧市街が見渡せる絶景ポイント。ドレスデン中央駅からの行き方をご紹介します。
ブルーワンダーブリッジ Blue Wonder Bridge
(右に写ってるブルーの橋が、ブルーワンダーブリッジです。)
ドレスデン中央駅前からトラム(Pirnaischer Platzで12番トラムに乗り換え)に乗って、Blasewitz Schillerplatzまで。そこから東、エルベ川に向かうと、大きな鉄骨の橋が現れます。
ドレスデン市東部、エルベ川を挟んで旧市街と新市街を結ぶ、Blue Wonder Bridge「青い奇跡の橋」は、19世紀の終わりに完成した、トラス構造の鉄骨橋です。
当時、橋脚の間が150m近くあり、橋自体の重みを耐えることができないと思われましたが、全く頑丈な造りに、技術的傑作作品と言われたそうです。
ブルーというか、薄い青緑色のこの橋は、第2次世界大戦中、何度も爆撃に遭いますが、エルベ川にかかる橋で唯一残った橋です。
現在は老朽化を考え、測定装置を設置して、車両の通行重量を制限しています。
世界最古のモノレール
その橋でエルベ川を渡り、右へ曲がってしばらく行くと、左側にモノレール乗り場があります。よく見ていないと、看板などで「ここ!」という表示がないので、見逃してしまいそうになります。
モノレールの料金は往復で、5ユーロ。
全長274m、1901年開業、Loschwitzロシュヴィッツ地区から丘の上までをつなぐ、世界で最も古い懸垂式モノレールの1つです。2両の車両が最上部でドラムの周りをまわっているケーブルでつながっています。
ここもブルーワンダーブリッジ同様、第2次世界大戦で被害を受けなかった1つです。現在は設備改修され、使われています。
ゆっくり揺れもなく上がっていき、ほどなく頂上のOberloschwitz駅へ。丘の上に立ち並ぶ豪奢な建物は、お金持ちの別荘だそうです。
駅の上にある展望台からは、エルベ川の向こうに旧市街が広がり、教会の鉄塔や街並みが一望できます。時々教会の鐘の音が風にのって聞こえてきます。
小型飛行機が、宣伝用?垂れ幕をなびかせて飛んでいました。遊覧船がエルベ川を上っていきます。来る途中で買ったサンドイッチをほおばりながら、帰りのモノレールが到着まで一休み。
下まで降りたら、その先にあるフェリー乗り場へ。1日券を持っていたら、そのまま乗ることができます。
フェリー、ですが、エルベ川のこっち側とあっち側を結ぶ、渡し船です。5分もかからない距離ですが、ちょっとだけ船旅気分を味わえますよ。
フェリーを降りて通りまで出ると、バス乗り場があります。ドイツの公共機関は、自転車や犬も一緒に乗ることができます。
大型犬がマスクのような口全体を覆う口輪をつけて、女の子と一緒にバスに乗ってきました。慣れているのかおとなしく座っていました。
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ドレスデン鋼索鉄道(ケーブルカー)
(建物に挟まれた真ん中奥に、乗り場があります。)
ブルーブリッジから歩いて、モノレール乗り場の手前に、ケーブルカーの乗り場もあります。開業当初は蒸気機関車で走行していましたが、現在は電気で走行しています。
モノレールの勾配が39%に対して、ケーブルカーの最大勾配は29%、なだらかに上っていきます。
今回は時間の都合で乗れませんでしたが、次回チャンスがあれば乗ってみたいです。
さいごに
ドレスデンのブルーワンダーブリッジと、世界最古のモノレール、ドレスデン中央駅から往復しても半日もかからないので、お時間があれば行ってみてくださいね。
喧騒から離れて、のんびりした郊外の雰囲気を味わうことができますよ。
★情報は2018年5月現在のものです。
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