クアラルンプール市内には見どころがいっぱいありますが、限られた時間で人気観光スポットを効率よく回りたいですよね。
1年中夏のマレーシアでは、日中歩き回るのは結構大変です。あっちもこっちも行こう、と欲張ると、体力的にきつくなってしまいます。
この記事では、徒歩で市内観光を楽しむ半日コースをご紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね!
スタートはクアラルンプール駅から
KLセントラル駅からKTMで1区先の「クアラルンプール駅」からスタートです。無料バスのレッド・ラインで「KLセントラル」から「KTMクアラルンプール」で行くこともできます。
1910年建築のクアラルンプール駅は旧中央駅、まるで宮殿のような建物です。
駅から西側にはレイクガーデンが広がっています。その手前に国立モスク「マスジット・ヌガラ」があります。
高さ73mのミナレットが立っていて、14角の星形ドームのモスクは、8000人が入れるという大きなモスク。1965年建築のモスクは、丸いドームのモスクと全く違う印象です。
1日5回行われる礼拝の時間は、見学ができません。ちょうど礼拝の時間帯だったので中を見学することができませんでした。
見学する場合は靴を脱いで、女性はローブとスカーフを借りて中に入ります(無料)。
またまたクアラルンプール駅方面へ戻り、クラン川を渡って東側へ向かいます。MRTのパサール・スニ駅の北側に、チャイナタウンが広がっています。
※市内には横断歩道が少ないって感じました。道路を横断するときは、車に気を付けて渡ってくださいね。
見学可能時間:
土~木曜日:9:00~12:00 15:00~16:00 17:30~18:30
金曜日:15:00~16:00 17:30~18:30
チャイナタウンのおすすめスポット!
迷路のように細い道が入り組んだチャイナタウンで、ランチや食べ歩きを楽しめます。
メインのプタリン通りには、お土産物や衣料品、漢方のお店など、たくさんの店が軒を連ねていて、たくさんの人でごった返しています。
※ブランド物のバッグや財布、スポーツブランドの靴などのコピー商品が売られていますので、注意してくださいね。
チャイナタウンのヒンドゥー寺院
チャイナタウンの中に、クアラルンプール最古で最大のヒンドゥー寺院、スリ・マハ・マリアマン寺院があります。
約23mの塔門には、228体のヒンドゥー教の神様の彫像が5層に並んで飾られています。
屋根の上なのでそれぞれの神様の表情を見るのは難しいんですが、踊っていたり、楽器を奏でたり、それぞれ動きがあって楽しそうです。
ちょうど結婚式が行われていて、ラッピングされた車が正面に置かれていました。
入り口に向かって左側に靴を預ける受付があります。戻ってきたときに1人20セントを支払って、靴を受け取ります。
中には金と宝石で装飾された女神、マハ・マリアマンが祀られていますが、扉は閉められていました。
結婚式で撒かれたお米の粒や花が床中に散らばっていましたが、花嫁さん花婿さんの姿は見えませんでした。ヒンドゥー式の結婚式を見たかったので、ちょっと残念です。
開館時間:6:30~10:30、11:30~13:00、16:00~20:30
チャイナタウンの中国寺院
スリ・マハ・マリアマン寺院を北に行くと、関帝廟(かんていびょう)があります。
1887年に建てられた関帝廟は三国志「関羽」が祀らている、朱色が鮮やかな道教寺院です。ビルとビルに囲まれた中にありますが、とっても目立つ存在です。
入口の柱には龍と、左右に門神(日本の山門にある金剛力士像みたいな?)が並んで、邪気が入らないように守っています。(柱の前には狛犬ならぬ狛獅子がいます。)
線香の煙が立ち込めていますが、中は彩色豊かでとっても華やかな印象です。参拝者は関羽像の前にある大刀に触れていました。商売繁盛のご利益がいただけるそうです。
チャイナタウンにある2つの寺院はまったく印象が違っていて、多民族国家ならでは、です。ぜひ両方とも行ってみてくださいね。
開館時間:7:00~17:00
セントラルマーケットでお買い物♪
クアラルンプールでショッピングする(お土産を探す)なら、おすすめは「セントラル・マーケット」、マレーシアの民芸品や輸入雑貨、お菓子などが集まっています。
マーケット内には350以上のお店があり、見て回るだけで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。欲しいものをあらかじめチェックしてから行くと、探しやすいですよ。
お店は民族別(マレー・中国・インド・プラナカン)に分かれています。1階は雑貨やアクセサリー、2階は服とフードコートのお店が多くあります。
お土産でおすすめは「なまこ石鹸」、ナマコは皮膚の再生能力、復元能力が高くて、肌荒れや保湿効果が高いんだそうです。
1階にある「Nirmara Sari(ニルマラ・サリ お店番号G41)」で、なまこ石鹸やなまこクリームが購入できます。1個12RMのなまこ石鹸を、6個60RMで購入しました。
本来のなまこ石鹸はニオイが良くないそうで、お土産のなまこ石鹸には香料が入っています。ラベンダーやハイビスカス、ココナッツなど香りの種類もたくさんあり、かわいいカラーのバティックの布に包まれています。
お土産で友達に配ったんですが、乾燥で悩んでいた友達から、肌がしっとりつるつるになったよ!って言われました。私も、乾燥からくるかゆみを感じないで冬を過ごすことができました。
(香料が入っているなまこ石鹸は、敏感肌の日本人の洗顔には向かないかもしれないとガイドさんが教えてくれました。身体洗いで使ってくださいね。)
なまこクリームは切り傷、やけど跡やシミなどに効果的なんだとか。美白効果が高いんですが、すぐに効果が出るわけはなく、ずっと使っていると効果が出るので、1つ2つ買うなら意味はない、と言われました。
なまこクリームはお値段も高いので、自分用のお土産にしたいところです。
メイン建物の横の「Katsuri Walk」ではお土産や飲食店、「Annexe」マレーシアアーティストの作品が購入できるギャラリーもあります。
営業時間:10:00~21:30
定番スポット!ムルデカ・スクエアとその周辺
マスジット・ジャメ
セントラルマーケットを出て北へ歩いて行くと、クラン川とゴンバック川の合流地点に、クアラルンプール最古のモスク、マスジット・ジャメがあります。
1909年にマレー最初の共同墓地の上に建てられた旧モスクは、クアラルンプール駅をデザインしたイギリス人建築家アーサー・ベニソン・ハバックが設計しています。
インドのムガール建築と、イスラム式のデザインが融合した、古さを感じさせない、きれいなモスクです。大きなビルに囲まれていて、ここだけ取り残されたように見えます。
見学可能時間:
土~木曜日:8:30~12:30 14:30~16:00
金曜日:15:00~16:00
ムルデカ・スクエア
マスジット・ジャメから西側へ行くと、1957年にイギリスからの独立宣言をした場所、ムルデカ・スクエア(独立広場)があります。
イギリス統治時代にはクリケットの競技場として使用されていた広場の南端には、大きなマレーシアの旗が掲げられています。
広場にある緑のタイルで作られた噴水は「ビクトリア女王の噴水」、100年以上前に作られた、アールヌーヴォー様式の古い噴水です。
広場の周りにはイギリス統治時代からの歴史的・文化的な建物が集まっています。
スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局)は、イギリスのビクトリア様式の時計台と、インドのムガール様式、イスラムのモスクが合体したようなデザインの建物です。
現在は最高裁判所として使われていて、中は見学できませんが、圧倒的な存在感ですね。
1905年に建てられた連邦鉄道本社ビル、現在は「国立テキスタイル博物館」、マレーシアの民族衣装や公家遺品が展示されています。
※ムルデカ広場の下には「ダタラン地下街」があり、トイレもあります。
ここからLRT「マスジット・ジャメ駅」が近いです。無料バスに乗るなら、LRT「パサール・スニ駅」まで行くと、レッド・ライン、パープル・ラインのバスに乗ることができます。
※いつ来るかわからないバスを道路で待つより、パサール・スニ駅で待つ方が、時間調整しているバスの中で待つことができるときもありますよ。
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さいごに
クアラルンプール市内を徒歩で観光する半日コースをお伝えしました。セントラルマーケットやチャイナタウンでかかる時間にもよりますが、4時間ほどで回れると思います。
暑い中、ムリしないで休憩しながら、効率的に市内観光を楽しんで下さいね。
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