ワディラムで砂漠キャンプ月の谷の夕日と星空は幻想的な別世界

キャンプ場に到着後、ジープツアーから夕食まで時間があったので、ラクダを予約して、サンセットツアーに参加しました。

昼間の砂漠とは違って、夕日を浴びた砂漠は、風が砂を巻き上げる音さえ聞こえそうなくらいの静寂さ。ラクダの影さえ幻想的に映しています。

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ラクダに乗ってサンセットツアー

ラクダの背にゆられて、ゆっくりと砂漠を歩いていきます。(他にもサンドボード(雪の上と同じように砂山を滑り降りる)、トレッキングなどの現地ツアーがありました。)

ワディ・ラムには先史時代から人々が住んでいました。岩山を階段状に削った後があったり、ベドウィンロード(岩山の山肌に沿って作られた、移動用の細い道)を見ることができます。

誘導するお兄さんが乗ったラクダに、ひもでつながれた、私を乗せたラクダがついていきます。ラクダくんは、お腹を空かせているのか、草を見つけてはモグモグと食事を始めるので、なかなか前へ進みません。

サンセットを見るベストポイントに到着すると、ラクダから降りて夕日が沈んでいくのを待ちます。ラクダくんも座って休憩しています。

360度の砂漠、風が砂を動かす音が聞こえそうな静寂の中、沈んでいく太陽は、岩山と赤い砂だけの世界をさらに赤く染めていきます。圧倒的に、雄大な風景。時間がゆっくりと流れていきます。

巨大な岩の向こうに太陽が隠れると、ラクダに乗ってキャンプ場に戻ります。ラクダを連れたお兄さんは、結局最後まで何も話さなかったけど、ラクダを降りる時にお礼を言うと、にっこり笑ってくれました。

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砂漠の中のキャンプ場

電気もなく、入り口も鍵がかかるわけでもなく、ベッドの上には蚊帳の役目?なのか、ベッドを覆う大きさの網目状の布が吊り下げられていました。夜は懐中電灯がなければ、テントの中は真っ暗闇です。

トイレ、シャワーはテントの外に、男女別の入り口が作られているテントがあり、ここだけは電気がついています。水は出ると言ってもちょろちょろとしか出ず、顔を洗ってもすすぐのに時間がかかるほど。シャワーを浴びる、というのはちょっと無理な状態でした。

何もない砂漠、だけど、文明の利器?ソーラーパネルが置いてあって、蓄電しているようです。不自由さと快適さ、どちらも追求した形、というべきでしょうか?

食事は各テントに囲まれた、中央の広場。絨毯が引いてあり、長椅子が周りを囲むように並んでいます。真ん中で火がたかれ、宿泊客が夕食のために集まっていました。

夕食はビュッフェスタイル、ホブズという、醗酵させないで丸く薄く伸ばして焼くパンが積まれています。それにヨーグルトやらひよこ豆のペーストやらをつけて食べます。

羊肉を串焼きにしたケバブや、炊いたインディカ米、野菜のサラダなどが並んでいました。時間は夜の8時過ぎ、すっかりお腹がすいていたので、どれもおいしくいただきました。

足元に猫がやってきて、ちょこんと座って食べこぼしを待ってる様子。よく見ると4匹くらいウロウロしてました。飼われているのかしらん? こそっとホブスを足元に落としてあげました。

食事のあと、日本から持ってきたビニールシートをひいて外で横になると、上から降ってくるような星空。月は周りの星が見えなくなるくらい妖しく輝いて、月の表面が見えちゃうくらい、圧倒的・迫力的な存在感。そして、風の音だけが聞こえる、静寂感。

なんだか、現実じゃない世界。旅行って、知らない世界への現実逃避、かもしれないけど。自分の実態がつかめなくなるような、無重力な空間に取り残されたような。自分の中にある現実が溶けだして、消えていくような感覚。

遠くの岩山の影はなんとなくわかるけど、あとは暗闇の中で、自分の身体が頼りなくて、実は幽体離脱しちゃってるんじゃないの?って思うくらいの、はかなさ。

現実ははるかかなたで、夢か現か幻か・・・ずっとここにいたら、わからなくなりそうです。

「月の沙漠」の歌がふいに出てきました。『月の砂漠をはるばると 旅のらくだがゆきました』この歌詞のモデルは御宿海岸、だそうですが、まるでここへ来て、見てきたような風景です。

『おぼろにけぶる月の夜(よ)を 対(つい)のらくだはとぼとぼと』

そんなことをぼんやり考えていて、ふと我に返ると。髪に砂が入り込んでる感じ、ベッドの上もなんだか砂っぽい、デジカメの中にも細かい砂が入り込んだようで、レンズの調子がよくないし。

足の指の間も砂っぽい。シャワー浴びたい、髪洗いたい、早く都会に戻りたい!という気持ちもあるのは確か。

なんだかんだと思いつつも、ぐっすり寝てしまいました。日の出を見よう!と思ってたけれど、気が付いたらすでに太陽はサンサンと降り注いでおりました(寝過ごした~残念!)。

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さいごに

砂漠でのキャンプは、自然の大きさの中で味わう不自由さ。時間の流れを太陽の位置で知るような、そんな体験でした。

たまにはこんな体験も、いいものですよ。また行く?と聞かれたら、もういいやって答えてしまいそうだけど・・・。

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