【ペトラ遺跡】エド・ディルまではロバに乗って900段の階段道

ペトラ遺跡内では、ラクダやロバ、馬車に乗って観光することができます。自分の足で歩くのが一番なんですが、時間の節約、体力温存には選択の価値はあります。

金額交渉が厄介ですが、ベドウィンたちにとっても生活費を稼ぐ手段なので、こちらが無茶な金額を提示しても、交渉は成立しません。

自分で歩く、ロバに乗る、どちらにするか、自分の体力や気温と相談して、決めてくださいね。

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ファサード通り

エル・ハズネを左手にぐるっと回りこむように歩いた先が、ファサード通りです。岩を削った神殿の正面(ファサード)が建ち並んでいる通りです。身分の高い人たちのお墓と考えられています。

その上部には、階段状の模様があり、死者の魂はこの階段を上って天国に行くと信じられていました。ファサードのいくつかは洪水によって損壊し、泥が入り込んでいたそうです。

上部にある墓の中も、すでに強奪された?後のようで、骨しか残っていなかったそうです。

シークに沿って作られていた水路は、ファサード通りでは頭上のはるか上に水道管を通した跡が見られます。

ペトラ博物館では見つかった粘土パイプが展示されていますが、このような給水システムを作り上げたナバテア人の知識の高さには驚かされます。町中には何百もの地下水槽も発見されています。雨水を貯めていたのかもしれません。

その先の峡谷の壁にはたくさんの岩窟墓が並んでいます。一般市民のお墓と言われています。長い間、風や雨に侵食され、形が変わった墓室や洞窟が並んでいます。

壁や天井には、流れるようなマーブル状の模様が、複数の色を重ねて作ったみたいに浮かんでいます。太陽の差し込む時間によって色を変えるので、内装が何もされていなくても、豪華に飾られているような気がしました。

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ロバに命預けて

その先にはサンドボトルのお土産屋さんがあり、岩を削って作られた、近代的なトイレがあり、途中にはカフェもあります。カフェでレモネードを飲んでいると、ロバに乗らないか、と声をかけられました。

5歳くらいの男の子を連れた、まだ若いベドウィン(砂漠の民)です。(このお兄さんはその後も顔を合わせるたびに、「ジャパニーズ、どこに行くんだ? ロバに乗らない? そこに行くなら道はこっちだよ」と親切に教えてくれました。)

奥にあるエド・ディル(修道院)までは、約900段の階段なので、ロバは乗るつもりでいました。そこで金額交渉です。季節によって相場が違うようで、落としどころがわかりません。

ガイドさんに「そのくらいなら妥当ですよ」と耳打ちされて、金額合意。ロバに乗りました。初めて乗るロバは、最初のうちはうまくバランスが取れなくて、落ちそうになりましたが、慣れてくると片手で写真を撮る余裕も出てきました。

ガイドさんとはレストランを過ぎたあたりで別れ、この先はロバ君とのお散歩です。

途中から岩場の階段上りになるのですが、遺跡内は転落防止のフェンスなどあるわけもなく、足を踏み外したら奈落へ落ちていくだけ、みたいな場所もあります。ロバ君は歩きやすいように蛇行しながら階段を上っていきます。

端へ端へ寄っていくと気が気じゃなくて「もっと真ん中に寄って~」、岩壁側に寄っていくと体が壁にこすられて「痛いよー!」、ぎゃーぎゃー騒ぎながらの乗馬になってしまいました。

ロバごと一緒に岩場の下に落ちた人もいる、そうで。団体ツアーだと、「ロバに乗るのはお勧めしません。乗るなら自己責任で」と言われるそうです。

ベドウィンのロバ使いが一緒についてきてくれるので、「死ぬ思い」はしなかったのですが、これを自分の足で歩いて、というのも、体力に自信がないと無理だなぁというのが実感です。

ロバを下りる時に、ロバ使いのお兄さんに、1日何回往復するの?と聞いたら、3、4回くらいと、汗だくになって息を切らして、答えてくれました。

ロバを下りたら、エド・ディルまではあと少し(と言われましたが、10分くらい歩きました)です。

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エド・ディル

エド・ディルはペトラ遺跡最大のモニュメントで「修道院」と呼ばれています。幅47m、高さ48.3m、標高1000mの山奥の岩肌に彫り込まれています。

入り口は8m、その前に階段があったのだろうけど今はなく、2mほどの高さをよじ登ると、中を見ることができます。巨大な室内の奥には、階段とニッチがあり、祭壇があったと思われます。

この遺跡周辺では1990年に碑文が発見されており、この碑文からエド・ディルはナバテア人の王オボダスの死後、彼を神として崇拝した場所と考えられています。

エド・ディルを眺めることができる丘の上には、「TOP OF THE WORLD(世界の頂上)」という看板があり、矢印に従って行くと、小さな展望台がありました。

そこからはワディ・アラバの渓谷や、イスラエル、パレスチナまで見渡せる絶景。ここが「世界の果て」と言われても納得しちゃうような風景が広がっています。

ここまでくると、ゲートまでは歩いて2時間半~3時間ほどの距離。まだまだ80%以上が発掘されていないということなので、ペトラはとてつもなく大きな都市だったんですね。

遺跡の中は、簡単な地図はあるものの、どこへ行くのも迷うのも、全部自己責任。一人旅の観光客が、ホテルに荷物を置きっぱなしで戻ってこないということも時々あるそうです。

崖の下で白骨死体が見つかったり、なんてことも珍しくないそうで、不用意に探検しないほうがいいようです。ここは観光地だけど、未開発の古代都市そのままなんです。

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さいごに

ペトラへ来たら、ぜひエド・ディルまで足を運んでくださいね。世界の頂上からの眺めは格別です。

エド・ディルへは、日が暮れるまでにゲートまで戻る時間を計算して、行くようにしてくださいね。陽が沈めば、遺跡内は真っ暗になってしまって、戻れなくなるので、ご注意ください。

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