ヨルダン・ハシェミッテ王国―中東に位置し、国王が世襲統治する王国です。面積は日本の4分の1、その国土の80%が砂漠です。
シリア、イスラエル、イラク、サウジアラビアと国境を接していますが、イスラエルとの和平交渉の後は政治的に安定しています。
今回は、ヨルダンのペトラ遺跡、ワディラム、死海へ、英語ガイドを専属で依頼して行ってきました。これから行かれる方の参考になればと思います。
日本からヨルダンへ
エディハド航空アブダビ経由で、ヨルダンの首都アンマンに到着しました。
出発便が夜便だったので、午前中は会社に行って仕事をこなしてから出発、翌日の午前中にはヨルダンに到着(時差6時間)だったので、遠路はるばるやってきたという印象はなかったです。
日本人には到着時に無料でビザ(査証)が支給されます(観光の場合)。「VISA&PASSPORT CONTROL」に並ぶ必要はなく、「IMMIGRATION」で入国手続きをします。
現地通貨はヨルダンディナールですが、米ドルで通用するところも多いです。ホテルでの両替も、日本円から米ドルに両替することができました。
ヨルダンガイドとの攻防戦
空港でガイド兼運転手さんと待ち合わせ。今までの旅行では、ガイドを頼むと運転手と2人セットで来られることが多かったのですが、ヨルダンでは1人で両方請け負うようです。
人当たりの良さそうなガイドのおじさんは、「ようこそ」とさりげなく握手をし、車の扉を開けてくれました。空港近くに「IKEA」があるのを見つけて「(ヨルダンにも)IKEAがあるんだ~」って言うと、「寄っていきます?」と聞いてくれたり、親切そうな人で良かった、と安心していましたが・・・。
旅行の行程を決めて、それに沿ってホテルも手配してありました。移動中のランチは決めてなかったので、ガイドさんに一任はしましたが、「私の分のお金はあなたが払ってね」と、一緒のテーブルに座りました。
別にお昼を一緒に食べるのはいいんだけど(メニュー見ても分からないし)、ガイドのランチ代も払うってわかってたら、それなりにお金の準備してきたのになぁと思ってしまいました。
ランチの後はお土産屋さんに。「ここは良心的な値段だよ」と言われても、他のお土産物を見ていないので、ここが高いのか安いのか判断ができず、死海の石鹸を4つ(USD10)購入しました。
空港から4時間半ほど南へ走って、ペトラ遺跡へ到着です。この日から2泊、遺跡入り口側の「ペトラゲストハウス」にチェックインの予定でした。
ガイドのおじさん(だと思ったら、私より年下で驚いた)は、ふつーに言うんです。「ホテル代が払われていない」
日本で全部手配して、ホテルのバウチャーも持ってるのに? おじさんの会社の人もやってきて、2人で詰め寄ります。「ホテル代払ってください。」
「支払済なので、日本の代理店に連絡を取ってください。」と突っぱねました。ホテルのロビーで待たされること1時間。自分から日本へ電話しようとしたら、ガイドが戻ってきました。「支払済みでした。」
なんかこのガイド、信用できないな・・・と思ってしまいました。
決まってる行程を変更して、「リトルペトラに連れて行くよ、追加料金払ってくれれば」とか、「ランチのレストランは食べ放題で1人20ドルくらい」とか。
そのたびに「行程は変更しない!」「もっと安いとこでいい!」と使い慣れない英語で応戦。
「せっかくだから見た方がいい」「レストランはそこしかない」いろんなことを言われました。行程変更はせず、レストランは仕方なく妥協しました。
「金曜日はお祈りに行くから、迎えに来るのは1時半くらいかな」と言うので、行程変更したらお祈りに行けないんじゃないの?と突っ込めば、「行程変更したら仕事優先でお祈りには行かない」そうで。(それでいいのか???)
2日後のお昼に迎えに来ることを約束して、ガイドは帰っていきました。
遺跡前のホテル・ペトラゲストハウス
ペトラゲストハウスは、古代ナバティア人が掘ったお墓に作られたバーがある、ペトラ遺跡入り口ゲート横にあるホテル(4つ星)です。(写真↑右はホテルの夜の雰囲気です。)
正面には宿泊者の国旗が掲げられ、日本の国旗もありました。部屋は岩山の斜面に作られていて、フロントを通らず、外階段から直接部屋に行き来できます。
部屋の前のテラスにはベンチもあり、ワディ・ムーサの村の夜景をのんびり眺めることもできました。朝食と夕食はホテルでいただきましたが、どれも口に合うものばかりでした。
ヨルダンでは水を輸入しているため、生野菜のサラダも問題なく食べることができます。(スイーツはたくさんの種類がありましたが、甘すぎで食べられませんでした・・・)
木曜日の夜(イスラム教の国では、金曜日がお休み)は、夜遅くまで音楽が流れ、宿泊客がバーでお酒を飲みながら、ダンスを楽しんでいました。
ホテル近くには、お土産物屋が並んでいます。ベドウィンの巻くスカーフが売っていたのですが、頭だけのマネキンにギョッとしました。外に陳列されているものは、パタパタ払ったら砂がいっぱい出そうな感じでした。
モーペンピックアイスクリーム
ペトラのゲート正面には、モーペンピックリゾートペトラホテル(5つ星)があります。ここにあるアイスクリームが、サーティワン(アメリカ)やハーゲンダッツ(パリ)に匹敵する、スイスメーカーのアイスクリーム。
ホテルの利用者でなくても、外側の窓口から注文して食べることができます。
コクがある高品質なアイスクリームは、歩き疲れた身体にしみるおいしさですよ。ペトラにいる間は毎日食べていました。とってもおすすめです!
さいごに
アンマン到着から、ガイドに不信感を持ってしまいましたが、その後、ワディラム、死海へと何事もなく旅行の日程を過ごすことができました。
言われるままの金額を支払う、 日本人はだましやすい・・・そんな印象があるのかもしれません。「おかしい」と思ったことは、「NO」を言わないと、どんどん搾取されてしまいます。
せっかくの旅行が、残念にならないように、その国が嫌いにならないように、強い気持ちで行きましょう!
ペトラ遺跡とヨルダンの旅行記はこちらにもあります↓ お役立ち情報満載なのでぜひご覧になってくださいね。
・ペトラ遺跡でロバに乗る③エドディルまで900段の階段道と世界の頂上の絶景
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